ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが過度に見えてしまう状態のことを指します。
これは、多くの人にとって見た目に関する悩みの一つであり、笑顔に自信が持てない原因となることがあります。
ガミースマイルの原因は様々あり、原因によって治療法も異なります。
この記事では、ガミースマイルを引き起こす4つの原因と、原因別の治療法について詳しく解説します。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯肉整形によるガミースマイル改善を行っています。
治療にご興味のある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
ガミースマイルになる4つの原因
ガミースマイルになる主な原因は次の4つに分けられます。
- 歯の大きさ
- 歯並び
- 顎顔面の骨格
- くちびるの動き
それぞれの原因について詳しく解説します。
歯の大きさ
ガミースマイルの原因の一つとして、歯が小さく見えること、特に歯の縦の長さ(歯冠長)が短いことが挙げられます。
これは、通常よりも歯ぐきが多く歯を覆っているため、歯の露出部分が少なくなり、結果的に歯が小さく見えてしまうのです。
歯冠長が短いと歯に対して見える歯ぐきの部分が相対的に多くなり、笑った際に歯ぐきが過剰に露出するため、ガミースマイルが強調されます。
歯並び
歯並びの状態によっては、ガミースマイルの原因となることがあります。
例えば、前歯が前方に飛び出ている出っ歯状態は、笑ったときに上くちびるが大きく持ち上がるため、歯ぐきが露出しやすくなってしまいます。
顎顔面の骨格
顎顔面の骨格がガミースマイルの原因になることもあります。
具体的には、上顎の骨が縦に長い、または上顎が前方や下方に突き出ている「上顎前突」と呼ばれる骨格性の出っ歯の状態では、歯ぐきが露出しやすくなってしまいます。
このような骨格の問題は、見た目に影響を与えるだけでなく、咬み合わせや口元のバランスにも影響を与えます。
くちびるの動き
ガミースマイルは、くちびるの形状や口回りの筋肉が原因となることもあります。
上くちびる挙筋と呼ばれる筋肉はくちびるを引き上げる役割を担っています。
この上くちびる拳筋が過度に運動すると、くちびるが通常以上に引き上げられ、笑ったときに歯ぐきが大きく見えてしまいます。
この状態は、笑顔を作る際に上くちびるがめくれあがりやすくなるため、ガミースマイルが目立つ原因となります。
さらに、笑ったときに口角ではなく、くちびるの中央部分が主に引き上げられても、歯ぐきの露出が目立ちやすく、結果としてガミースマイルが強調されることがあります。
原因別ガミースマイルの治療法
ガミースマイルの治療方法は様々で、ガミースマイルを引き起こしている原因によって適している治療法は異なります。
ここでは、ガミースマイルの原因別の治療法について詳しく解説します。
歯の大きさ(歯肉が被っていて、歯冠部の露出が少ない)が原因の場合の治療方法
歯が小さく、歯ぐきの露出が大きい場合、歯肉整形(クラウンレングスニング、歯冠延長術、歯肉切除、骨切除)が適しています。
歯肉整形とは、歯肉と骨を切除して、見える歯ぐきの範囲を減らしながら歯の形や大きさを整える方法です。
この治療により、歯の露出部分が増え、ガミースマイルの改善が期待できます。
さらに、歯肉整形によって歯の形やラインが整うため、見た目の美しさも向上します。
歯並びが原因の場合の治療方法
前歯だけが前に突出している出っ歯によってガミースマイルが生じている場合、歯並びを改善するための矯正治療が有効です。
一般的な方法として、ワイヤーを用いて歯を徐々に移動させる「ワイヤー矯正」や、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる「マウスピース矯正(インビザラインなど)」があります。
また、歯の位置を改善する「インプラント矯正」や、歯の形状や位置をセラミッククラウンで修正する「セラミック矯正」も使用されることがあります。
しかし、ガミースマイルの改善を目的とした矯正治療は、単に歯並びを整える治療よりも複雑な場合が多く、治療期間が長くなることがあります。
顎顔面の骨格が原因の場合の治療方法
顎顔面の骨格に大きな問題があり、矯正治療だけでは十分な改善が期待できない場合があります。
そのようなときは、顎顔面の骨切り手術(Le Fort手術)といった外科手術が必要になることがあります。
この手術では、上顎の骨を切って位置を調整し、適切な形状に修正します。
手術後、骨が新しい位置に固定されることで、歯ぐきの露出が減り、ガミースマイルが解消されます。
この治療はガミースマイルを根本的に改善できると期待されていますが、大掛かりな手術であり、全身麻酔を必要とします。
くちびるが原因の場合の治療方法
くちびるが原因のガミースマイルには、ボトックス注射や口唇縫合術(粘膜切除術、リップリポジショニング)での治療が有効です。
上唇挙筋の発達によりガミースマイルが生じている場合、その部分にボトックス注射を行うことで筋肉を弛緩させ、くちびるが必要以上に持ち上がるのを改善できます。
ただし、ボトックス注射は左右対称に筋肉の動きをコントロールすることが難しく、不自然な仕上がりになることがあります。
また、効果は約3〜6ヶ月程度しか持続しません。
一方、口唇縫合術(上唇粘膜切除術)は、上くちびるの内側の粘膜と前歯の歯肉を切除して縫合することで、上くちびるの動きを制限し、歯ぐきの露出を減らす方法です。
しかし、この手術も術後の後戻りが早く、半年程度で元の状態に戻る可能性があります。
丸の内帝劇デンタルクリニックでのガミースマイル治療
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、「歯肉整形」によるガミースマイルの改善を行っています。
歯肉整形は、効果が実感しやすく、術後が安定しやすい治療法です。
特に、歯の大きさ(歯肉が被っていて歯冠部の露出が少ないこと)が原因のガミースマイルに効果的ですが、骨格やくちびるの動きが原因の場合でも、一定の改善が期待できます。
この治療は比較的簡単で治療期間も短いため、長期間にわたる矯正治療や骨切り手術の前に試す、もしくはそれらと併用するケースが多く見られます。
また、セラミック治療、ラミネートベニア、ガムピーリングなどの他の治療法と組み合わせることで、ガミースマイルの改善だけでなく、歯の形や色、さらには歯ぐきの色も美しく整えることが可能です。
丸の内帝劇デンタルクリニックの歯肉整形によってガミースマイルを改善した症例
こちらの患者様は、治療前は歯に対して歯ぐきの占めるスペースが多く、笑ったときに歯ぐきが過度に露出する状態でした。
そこで、丸の内帝劇デンタルクリニックでは、患者様のガミースマイルを改善するために歯肉整形を実施しました。
治療後、歯肉の一部を切除したことにより、歯がより多く見えるようになり、歯ぐきの露出が減少しました。
さらに、歯肉整形によって見える歯の形が整えられ、歯並びがより均一に見えるようになりました。
これにより、患者様の笑顔は自然でバランスの取れた印象に変わりました。
ガミースマイルにお悩みの方は丸の内帝劇デンタルクリニックへ
ガミースマイルは、歯の大きさ、歯並び、顎顔面の骨格、くちびるの動きが原因で起こります。
健康に影響はありませんが、見た目が気になる場合には原因に合わせた治療が必要です。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯肉整形によるガミースマイルの改善を行っています。
歯肉整形は、特に歯の大きさが原因のガミースマイルに効果的ですが、他の原因によるガミースマイルにも一定の効果があります。
また、他の治療法と組み合わせることで、より美しい口元を実現することも可能です。
ガミースマイルを改善したい方や美しい口元を目指したい方は、ぜひ丸の内帝劇デンタルクリニックにご相談ください。
医師プロフィール
阿部 洋太郎
日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)
審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している
詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。