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COLUMN

削らないラミネートベニアのデメリット|審美治療で後悔しないために費用や向かないケースも詳しく解説

「歯並びは気になるけど、健康な歯を削るのは抵抗がある…」

そんな悩みをお抱えの方にとって、「削らないラミネートベニア」は魅力的な選択肢の一つです。しかし、他の治療法と同様に、メリットだけでなくデメリットも存在します。

今回は、削らないラミネートベニアのメリット・デメリットを踏まえ、後悔しないためのポイントまで詳しく解説していきます。理想の笑顔を手に入れるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

削らないラミネートベニアとは?

 

削らないラミネートベニアとは、歯の色や形、歯並びを改善する審美歯科治療です。歯の表面をほとんどあるいは全く削らずに、薄いセラミック製のシェルを貼り付ける方法で行います。従来のラミネートベニアと比較して、歯を削る量が最小限で済むため、歯への負担が少ないという点で注目されています。

従来のラミネートベニアとの違い

従来のラミネートベニアでは、セラミック製のシェルをしっかりと接着させるために、歯の表面をある程度削る必要がありました。一方、削らないラミネートベニアは、歯の表面を削る量を最小限に抑え、場合によっては全く削らず、施術が可能です

項目 従来のラミネートベニア 削らないラミネートベニア
歯の切削 〇(エナメル質を削る) ×(場合によっては全く削らない)
厚み 約0.7~1.5mm 約0.1~0.5mm
費用 10-18万 7-13万

削らずにラミネートベニア治療が可能な理由

従来の方法では健康なエナメル質を削ってからシェルを接着させる必要がありました。当院では、日本でトップクラスの審美歯科技工士が在籍するラボと連携し、極薄で高強度セラミックで作られたシェルを使用しています。そのため、これまでのラミネートベニアよりも薄いシェルの作成が可能となり、当院のコンセプトである「低侵襲で体に優しい、健康を犠牲にしないような審美歯科」が実現されています

削らないラミネートベニアのメリット

削らないラミネートベニアの主なメリットは以下の点が挙げられます。

  • 歯への負担が少ない
    歯をほとんど削らずに治療できるため、歯を保護する役割をしているエナメル質を最大限に残せる歯に優しい治療法です。エナメル質を残すのは歯周病、虫歯のリスク低減、知覚過敏などの予防に繋がります。「エナメル質を残す=歯の寿命が伸びる」とも言われています。

 

  • 自然な仕上がりになる
    ラミネートベニアは、白いツルツルの歯に仕上げるのを得意とします。周りの歯と調和した自然な色味で仕上げる方が難しいとされています。しかし、丸の内帝劇デンタルクリニックでは経験豊富な医師によりそれらが可能になります。

自然な色味での削らないラミネートベニアの症例はこちらです

 

  • 治療期間が短い
    歯を削る時間を省けるため、治療期間の短縮が可能です。

 

  • 麻酔を使うケースが少ない
    歯を削る際、痛み軽減のために麻酔を使用する場合が多いですが、削らないラミネートベニア治療は削らない分痛みが最小限となります。そのため、麻酔を使用しなくても治療が可能です。

削らないラミネートベニアに向いている人

削らないラミネートベニアは、以下のような方に向いている治療法と言えるでしょう。

  • 歯の変色が気になる方
  • 歯と歯の間に隙間がある方
  • 歯の形が気になる方
  • 歯並びを少しだけ整えたい方
  • 健康な歯をできるだけ削りたくない方

削らないラミネートベニアのデメリット

多くのメリットがある一方で、削らないラミネートベニアにはいくつかのデメリットも存在します。後悔のない治療選択をするためにも、事前にしっかりと理解しておきましょう。

削らないラミネートベニアのデメリット1:仕上がりの厚みが出る場合がある

削らないラミネートベニアは、従来のラミネートベニアに比べて薄いセラミックシェル(進化型ラミネートベニア)を使用しています。しかし、歯の表面にそのまま貼り付けるため、どうしても厚みが出てしまう場合があります。そのため、治療後に違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

削らないラミネートベニアのデメリット2:歯の形や色によっては向かない場合がある

歯並びが大きく乱れている場合や、重度の変色の場合は、削らないラミネートベニアでは対応できない場合があります。

削らないラミネートベニアのデメリット3:施術できる歯科医院が少ない

高度な技術が必要となるため、すべての歯科医院で施術を受けられるわけではありません。

削らないラミネートベニアが向かない人

  • 出っ歯や重度の歯のがたつき
    ラミネートベニアは歯の表面にシェルを貼りつける方法のため、前歯のボリュームを抑えたり、歯を小さく見せるというのは難しいです。セラミッククラウン(被せ物)のように歯を大きく削り歯並びを改善する方法より劣ります。

 

  • 下の前歯の削らないラミネートベニア
    下の歯は脱離の可能性が高くなってしまいます。従来のラミネートベニアの様に歯を削っての治療であれば可能です。もしくはセラミッククラウンの適応になります。

 

  • 進行性の虫歯
    虫歯がある場合はまずは虫歯治療が優先となります。虫歯治療が完了後、削らないラミネートベニア治療が可能です。

 

  • 進行性の歯肉炎・歯周病
    虫歯同様、まずは歯肉炎・歯周病の治療が優先されます。

 

  • その他の歯科的な状態(歯の欠損、咬み合わせ、歯並び)が良くない方
    治療の優先順位としてそれらの治療を先に行なっていただく場合があります。特に、噛み合わせはラミネートベニアの予後に大きく影響を及ぼす場合があるため、削らないラミネートベニアをお受けできない場合もあります。

 

  • 今すぐに白くキレイにしないといけない方
    削らないラミネートベニアは診断・治療と製作工程で、通常3週間以上のお時間を頂いております。1日で白い歯を手に入れたい、とご希望の方には歯のマニキュア(ホワイトコート)をおすすめします。

ホワイトコートについてはこちらをご覧ください。

削らないラミネートベニアの治療を受ける際の注意点

削らないラミネートベニアの治療を受ける際には、以下の点に注意しましょう。

カウンセリングでしっかり確認すべきこと

  • 自分の歯の状態に合っているか
  • 治療期間や費用はどのくらいかかるのか
  • 治療後のメンテナンスはどうすればいいのか

歯科医師の技術や経験

削らないラミネートベニアは、歯科医師の技術や経験によって仕上がりが大きく左右される治療法です。そのため、実績豊富な歯科医師のいる歯科医院選びが重要となります。ホームページなどで症例数や実際の症例画像なども確認するようにしましょう。

削らないラミネート治療で後悔しないためのメンテナンス方法

ラミネートベニアを長期に保つためには定期的な咬合状況の調査や調整、歯周病や虫歯予防のためのメンテナンスが重要となる、との報告がされています。[1]

ラミネートベニアで使用するジルコニアやセラミックは、汚れがつきにくいという特徴があります。そのため、歯石や歯垢がつきにくく、歯ブラシによる摩擦の影響も少ないとされています。
しかし、ラミネートベニア治療を行なっていない部分の歯は特に、個人個人の口腔内環境により歯周病や虫歯を発生させるリスクはこれまでと同様です。綺麗になった歯を長く保つために、歯科医院での基本的なメンテナンスを3〜4ヶ月に1度は受けるようにしましょう


歯科医院で行われるメンテナンスは、以下のものがあげられます。[2]

・歯周精密検査(X線検査、動揺度の検査、歯周ポケットの確認)
・ブラッシングの再確認
・噛み合わせのチェック
・生活習慣指導
・トゥース・クリーニング
・抗菌剤の塗布、フッ素塗布など

 

まとめ|削らないラミネートベニアは丸の内帝劇デンタルクリニックへ!

削らないラミネートベニアは、歯を削る治療に抵抗がある方にとって、魅力的な治療法の一つです。しかし、メリットだけでなくデメリットも存在します。ラミネートベニアは高額な治療法です。高い費用をかけて治療したけれどすぐに外れてしまった、思っていたように綺麗にならなかった、などと後悔しないよう治療を受ける前にしっかりと理解しておくことが重要です。

丸の内帝劇デンタルクリニックでは、患者様一人ひとりのご希望やお悩みに寄り添い、最適な治療法をご提案させていただきます。当院では審美治療に力を入れており、特に歯に優しい治療をコンセプトにしています。削らないラミネートベニアにご興味をお持ちの方は、お気軽に当院までご相談ください。

 

参考文献

[1]長期臨床データに基づく接着性セラミック系修復物の寿命要因の分析

https://kaken.nii.ac.jp/en/file/KAKENHI-PROJECT-25462953/25462953seika.pdf

[2]日本歯周病学会|歯のメインテナンス

https://www.jacp.net/perio/mainte/

 

医師プロフィール

阿部 洋太郎

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している

詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。