ラミネートベニアは、セラミック製の極薄のベニアを歯の表面に張り付け、歯の形や色を改善する治療法です。
ラミネートベニアを検討する際、どのくらい長持ちするのかは多くの方が気になるポイントではないでしょうか。
この記事では、ラミネートベニアの寿命と長期間にわたって使用するために気をつけるポイントについて解説します。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯を削らない新しい方法によるラミネートベニアを提供しています。
ラミネートベニアにご興味のある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
ラミネートベニアの一般的な寿命
ラミネートベニアの寿命は、一般的に10〜20年と言われています。
実際の研究でも、ラミネートベニア治療後10年経過しても再治療が必要になったのはわずか4%という報告があります。
Five years after placement, all 87 veneers remained in place and had “perfect” color match and surface smoothness. Four veneers had fractures, but only one of those required repair. Ninety-nine percent of the veneers had clinically acceptable marginal adaptation, although just 14% of the veneers had “perfect” marginal adaptation at all margins. One had clinically unacceptable staining from leakage. Recurrent caries was present at the proximal margin of two veneers. At the 10-year evaluation, which had a 93% recall rate, color match and surface roughness remained optimal. Thirteen of 22 patients were very satisfied with the esthetic result, whereas 7 complained of minor esthetic problems. The fracture rate increased substantially, to 34% at the 10-year recall. However, only 11% of the fractures were clinically unacceptable. None of the veneers had debonded, but the percentage of veneers with “perfect” marginal adaptation had declined to only 4%. Leakage was now evident around two-thirds of the veneers, and eight restorations had recurrent caries.
ラミネートベニアには極薄で高強度のセラミックが使用されています。
セラミックは、プラスチックなどの素材と比べて劣化しにくく、また清潔さを保ちやすいため、長期間にわたって機能を維持することが可能です。
ラミネートベニアの寿命に影響を与える主な要因
ラミネートベニアは高強度で耐久性が高いですが、直接的な衝撃が加わると、その寿命に影響を与える可能性があります。
ラミネートベニアは金属ではなく、ガラスのようなセラミックであるため、特定の条件下ではまれに破損することがあります。
たとえば、咬み合わせによって前歯に力が加わわったり前歯で硬いものを噛む習慣は、ラミネートベニアに過度の負担をかける可能性があります。
また、ラミネートベニアの耐久性は、治療を行う歯科医師の技術にも大きく依存します。
ラミネートベニアはエナメル質の層に強力に接着されるため、歯を削って装着する際には、象牙質に達しないよう非常に繊細な技術が必要です。
歯科医師が適切な技術と手順で処置を行うことで、ラミネートベニアの接着強度を最大限に引き出し、長期間にわたる耐久性を確保することができます。
ラミネートベニアの寿命を延ばすためのポイント
ラミネートベニアの寿命を延ばし、長期的に機能を維持するために気をつけるポイントは主に次の二点です。
- 口腔内の環境を清潔に保つ
- マウスピースを使用する
これらのポイントについて以下で詳しく解説します。
口腔内の環境を清潔に保つ
ラミネートベニアを長期的に維持するためには、口腔内の環境を清潔に整えることが非常に大切です。
日頃の口腔内の清掃が不十分だと、歯が虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、詰め物や被せ物、そしてその接着材の劣化が起こりやすくなります。
これにより、治療の効果が早期に失われてしまう可能性があります。
このことはラミネートベニアにも当てはまり、食事の後は必ず歯を丁寧に磨き、口腔環境を清潔に保つことが必要です。
さらに、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも非常に重要です。
歯磨きだけでは除去しきれないステインやプラークを取り除くことで、ラミネートベニアの変色や劣化を防ぐ効果が期待できます。
マウスピースを使用する
日常的に歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方には、マウスピースの使用が効果的です。
歯ぎしりにより歯が強い力で擦れ合うため、ラミネートベニアや天然歯に過度な負荷がかかる可能性があります。
マウスピースを使用することで、天然歯を保護するとともに、ラミネートベニアへの負担も軽減することができます。
ご家族やご友人に歯ぎしりを指摘されている、または歯科医院で天然歯のヒビや咬耗を指摘されている方は、ぜひマウスピースの使用をご検討ください。
歯科医師と相談し、自分に適したマウスピースを作製することで、ラミネートベニアの寿命を延ばし、天然歯の健康も守ることができます。
まとめ
ラミネートベニアは高強度のセラミック製で、10〜20年という長期間にわたって使用することができます。
この寿命を延ばすためには、日々の歯磨きなどのセルフケアと、定期的な歯科医院でのクリーニングが重要です。
これにより、ラミネートベニアや接着剤の劣化や着色を防ぐことができます。
また、歯ぎしりがある場合は、マウスピースを使用することでラミネートベニアを保護できます。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、高品質のセラミックを使用し、歯を削らない新しい方法によるラミネートベニアを提供しています。
ラミネートベニアの耐久性は、歯科医師の技術に大きく左右されます。
当院では、これまでに5000本以上のラミネートベニア治療を行っており、高度な技術と豊富な経験を有しています。
ラミネートベニアをご検討中の方は、ぜひ丸の内帝劇デンタルクリニックへご相談ください。
医師プロフィール
阿部 洋太郎
日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)
審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している
詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。