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COLUMN

ラミネートベニアを前歯2本に行うことは可能?

ラミネートベニアは、歯にセラミック製のベニアを貼り付けて、歯の形や色を改善する治療法です。

ラミネートベニアは基本的に数本まとめて行う症例が多いですが、前歯の2本だけが気になる場合、その部分だけを治療することは可能なのでしょうか?

この記事では、前歯2本だけのラミネートベニア治療が可能であるかどうかについて詳しく解説します。

丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯を一切削らないラミネートベニアを提供しています。

前歯のラミネートベニアを検討している方は、ぜひ当院までご相談ください。

前歯2本でラミネートベニア治療はできる?

ラミネートベニアは、セラミック製の薄いベニアを歯の表面に張り付けることで、歯の色や形を改善する審美治療法です。

特に、前歯の形状に問題がある、変色が見られるなどのケースに非常に有効とされています。

BT Rotoli; DANL Lima; NP Pini; FHB Aguiar; GDS Pereira; LAMS Paulillo””Porcelain Veneers as an Alternative for Esthetic Treatment: Clinical Report”””(Oper Dent (2013) 38 (5): 459–466)

This case report describes the restoration of the anterior dentition with porcelain laminate veneers. The advances in bonding of porcelain to tooth structure make this treatment a feasible alternative to restore teeth with alteration in shape and position in cases in which the esthetic demand is high. The rationale for various choices in this treatment protocol is detailed with reference to the pertinent literature. Thus, the clinical success of the technique depends on the correct identification of a case for which this treatment is appropriate and the successful execution of the clinical steps involved.

また、ラミネートベニアの90%以上が10年以上持続することが研究によって示されています。

これにより、ラミネートベニアはその美しい見た目を長期間保つことができる信頼性の高い治療法であることが証明されています。

BT Rotoli; DANL Lima; NP Pini; FHB Aguiar; GDS Pereira; LAMS Paulillo””Porcelain Veneers as an Alternative for Esthetic Treatment: Clinical Report”””(Oper Dent (2013) 38 (5): 459–466)

Various clinical studies have supported the indication of ceramic veneers. According to Meijering and others,18 survival rates for veneer restorations were 94% for porcelain restorations, 90% for indirect composite restorations, and 74% for direct composite restorations. Other previous studies have demonstrated that the survival rate for bonded porcelain laminate veneer restorations is more than 90% over 10 years of clinical service

そのため、前歯の中でも特に目立つ前歯2本のみをラミネートベニアで改善したいと希望する方も多く見られます。

ラミネートベニアを前歯2本に行った場合の症例

ラミネートベニアの治療は、1本からでも可能ですが、適切かどうかは歯や歯並びの状態によります

ラミネートべニアのセラミックは極薄なため、前歯1本や2本だけを治療すると、他の歯と厚みや色調を合わせるのが難しいからです。

ただし、矮小歯(小さい歯)の場合など、特殊なケースではホワイトニングと併用して行う場合もあります。

こちらは丸の内帝劇デンタルクリニックで、前歯2本にラミネートベニアを行った症例写真です。

右上2番目と左上2番目の2本が他の歯と比べて小さい(矮小歯)ため、歯と歯の間に隙間が出ており、全体的に不均一な印象がありました。

そこで、当院では右上2番目と左上2番目の2本に削らないラミネートべニアを貼り付けて、矮小歯を改善しました。

また、べニアを貼る前にホワイトニングと歯肉整形(右上2番目〜左上2番目の4本)を行い、自然で美しい仕上がりを実現しました。

少ない本数のラミネートベニアは、なるべく周りの歯と馴染ませながら審美的に仕上げるため、歯肉整形や歯の切削などの処置を組み合わせてバランスを整えることが重要です。

ラミネートベニアを単独1本や前歯2本に限定しない方がよい理由

ラミネートベニアを前歯1本や2本に行うことは、作業的には可能ですが症例を選びますので、歯並びや歯の状態に応じて判断しなければなりません。

なぜなら、ラミネートベニアは前歯8本や6本など左右対称になる本数で行った方が、審美的な効果を最大限に引き出すことができるからです。

歯に貼り付けるセラミックベニアは極薄であるとはいえ、若干の厚みが出るため、天然歯と完全に同じように見せるのが難しいこともあります。

このため、左右対称の本数で治療を行うことで、全体の調和を保ちやすくなり、より自然で美しい仕上がりを実現できます。

特に、笑ったときに見える範囲の歯全体が一貫した見た目になることで、患者様の満足度も高まります。

当院のラミネートベニア治療は、歯を削らずに行うことができるため、本数が多くなっても歯へのダメージを最小限に抑えることが可能です。

これは患者様にとって非常に重要なポイントであり、安心して治療を受けていただける理由の一つです。

また、当院では、患者様の状況やご希望に合わせて、一人ひとりに最適な本数を提案しています。

ラミネートベニアを削らずに行うなら帝劇デンタルクリニックへ

ラミネートベニア治療は削らずに行うことができれば理想的ですが、これは非常に高い技術が必要です。

そのため、通常では歯を削ってラミネートべニアを行うことが多いです。

しかし、大きく削るラミネートベニアを行った場合に歯をダメージしてしまい抜髄(歯の神経を抜く)になってしまったケースも報告されています。

(東京地裁 平成20年4月25日)

<事案>

被告の開設する歯科医院において、補綴 (ほてつ) 処置による歯列矯正等の治療を受けていた患者。
原告は、被告には歯を過剰に削り、抜髄 (ばつすい) した過失、説明の怠惰、根管充てん処置不足の過失があるとして、被告に対して損害賠償を求めた。

<判決>

被告の施術したラミネートベニアの施術後に歯髄炎を発症し、抜髄を余儀なくされた。
被告による歯牙の過剰な切削による可能性はあるが、人間の習性の歯ぎしり・不正歯列・不正咬合 (こうごう) ・かみしめの影響である可能性も否定できない。
「諸般の事情に照らせば被告に当然に過失が認められることにはならない」と下されました。

丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯を削らないラミネートベニアを提供しています。

これにより、歯の健康を守りながら、見た目を美しく改善することが可能です。

当院は施術本数5000本以上、850ケース以上の実績があり、多くの患者様に満足いただいています。

豊富な経験と高度な技術を持つ当院の専門医が、個々の患者様に合わせた最適な治療を提供いたします。

ラミネートベニアで前歯の見た目を改善したいとお考えの方は、ぜひ丸の内帝劇デンタルクリニックへご相談ください。

医師プロフィール

阿部 洋太郎

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している

詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。