予約ボタン

COLUMN

ラミネートベニアは割れるの?対処法と予防策

歯の色や形を改善したいとお考えなら、ラミネートベニア治療が一つの選択肢となります。

しかし、古いイメージで「ラミネートベニアはすぐに割れてしまうのではないか?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ラミネートベニアが割れる可能性について詳しく解説します。また、ラミネートベニアが割れたときの対処法や割れを予防する方法についても紹介します。

丸の内帝劇デンタルクリニックでは、歯を削らないラミネートベニアを提供しています。

ラミネートベニアに興味のある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。

ラミネートベニアとは?

ラミネートベニアとは、歯の表面にセラミック製の薄いベニアを貼り付けることで、歯の見た目を改善する治療法です。

この方法では、歯の表面をわずかに削るか、まったく削らずに治療を行うことができるため、侵襲が非常に少ないのが特徴です。

ラミネートベニアは、歯の色や形の改善、さらには軽度の歯並びの問題などのお悩みを解消できます。

使用されるベニアは高強度のセラミック素材を使用しているため、プラスチックなどの材料に比べて劣化しにくく清潔で、天然の歯に近い見た目を再現できます。

ラミネートベニアはそもそも割れる?

近年のラミネートベニアの強度は非常に高いですが、永久に割れないというわけではありません。

歯ぎしりや食いしばり、外傷など、強い衝撃が加わると割れることがあります。

しかし、適切にケアすればラミネートベニアは10年以上の長期間にわたって機能するとされています。

治療の過程では、咬み合わせや歯並びを綿密に調べた上で、患者様一人ひとりに合わせたベニアを製作します。

また、近年の技術革新により、セラミックの質が向上したため、普段の生活でベニアが壊れるリスクは大幅に低減されています。

実際の研究結果によれば、ラミネートベニアを装着してから10年経過しても破損するケースは10%程度にとどまっています。

A single experienced clinician placed 87 porcelain veneers in 25 patients in 1990 and 1991.

Five years after placement, all 87 veneers remained in place and had “perfect” color match and surface smoothness. Four veneers had fractures, but only one of those required repair. Ninety-nine percent of the veneers had clinically acceptable marginal adaptation, although just 14% of the veneers had “perfect” marginal adaptation at all margins. At the 10-year evaluation, which had a 93% recall rate, color match and surface roughness remained optimal. Thirteen of 22 patients were very satisfied with the esthetic result, whereas 7 complained of minor esthetic problems. The fracture rate increased substantially, to 34% at the 10-year recall. However, only 11% of the fractures were clinically unacceptable.

1990 年と 1991 年に、経験豊富な臨床医 1 名が 25 人の患者に 87 枚のポーセレン ベニアを装着しました。

結果:設置から 5 年経っても、87 枚のベニアはすべてそのまま残っており、色調と表面の滑らかさは「完璧」でした。4 枚のベニアに破損がありましたが、そのうち修復が必要だったのは 1 枚だけでした。ベニアの 99% は臨床的に許容できる境界適合性を示しましたが、すべての境界で「完璧」な境界適合性を示したのはベニアのわずか 14% でした。
10 年後の評価では、リコール率が 93% で、色調と表面の粗さは最適なままでした。22 人の患者のうち 13 人が審美的な結果に非常に満足しましたが、7 人が軽微な審美上の問題を訴えました。破損率は大幅に増加し、10 年後のリコールでは 34% になりました。しかし、破損のうち臨床的に許容できないのはわずか 11% でした。

A Prospective Ten-Year Clinical Trial of Porcelain Veneers

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2310/6130.2006.00019_1.x

これにより、ラミネートベニアは過度な衝撃を受けると破損の可能性はあるものの、基本的には非常に耐久性が高く、長期間にわたって美しさと機能を維持できる治療法であることが確認されています。

割れたラミネートベニアの対処法

ラミネートベニアが割れたり外れたりしたときは、ラミネートべニアなどのセラミック治療に精通した歯科クリニックに連絡してください。

帝劇デンタルクリニックでは、他院で行ったラミネートベニアが破損した場合でも、再治療に対応することができます。

ラミネートベニアが取れてしまったら、そのベニアを大切に保存し、クリニックへご持参ください。破損がなければ、そのまま再接着できることがあります。

一方、割れてしまった場合でも、できるだけ破片を集めて保存してください。再治療時に破片の色や形、厚さを参考にすることで、元の状態を再現しやすくなります。

割れたまたは外れたラミネートベニアは、ティッシュで優しく包んで保存してください。

この時、ラミネートベニアをティッシュできつく包まないように注意しましょう。

ラミネートベニアの割れを予防する方法

日常的に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や、就寝時に歯ぎしりをする方には、マウスピースによる保護がおすすめできます。

マウスピースを装着することで、ラミネートベニアに過度な力がかかるのを抑え、破損を予防できます。

特に就寝時の歯ぎしりは自分では気付きにくいことが多いですが、ご家族や友人に歯ぎしりを指摘されていたり、天然歯に咬耗やヒビが見られる場合は、マウスピースの装着をぜひご検討ください。

マウスピースは、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを軽減し、天然歯やラミネートベニアを保護するのに非常に効果的です。

ラミネートベニアやセラミック治療を受けている状態であっても、一般歯科や予防歯科で定期的に検診やクリーニングを受けることは可能です。

定期的な検診を受けることで、歯ぎしりの癖を早期に発見したり、口腔内を清潔に保つための、適切な対策を講じることができます。

まとめ

ラミネートベニアは、強度の高いセラミックで作成され、歯に強力に接着されるため、割れることなく長期間にわたって美しい見た目と機能を維持できます。

丸の内帝劇デンタルクリニックでは、高品質のセラミック素材を使用した新しいラミネートベニア治療を提供しています。

ラミネートベニアをご検討中の方は、ぜひ当院までご相談ください。

丁寧なカウンセリングと診察により、患者様のご希望やお悩みをしっかりとお伺いし、最適な治療プランをご提案させていただきます。

医師プロフィール

阿部 洋太郎

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している

詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。