セラミックを使ったラミネートベニアとセラミッククラウンは、どちらも審美歯科において有効な選択肢です。
しかし、治療法だけでなく、歯の切削量や適応箇所、費用など異なる部分も多くあります。
この記事では、ラミネートベニアとセラミッククラウンの違いについて細かく解説します。また、症例も紹介するので、審美歯科を検討している方は参考にしてみてください。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、削らないラミネートベニアやオールセラミッククラウンの治療に力を入れています。
患者様ひとりひとりに合った治療法を提案し、丁寧にカウンセリングしますので、一度ご相談ください。
ラミネートベニアとセラミッククラウンの治療法の違いを解説
ラミネートベニアとセラミッククラウンは、どちらもセラミック素材を使いますが、治療法に違いがあります。
ラミネートベニアは歯の表面に薄いセラミックの板を接着しますが、セラミッククラウンは歯全体を覆うようにセラミックをかぶせます。
どちらの治療法が適しているかは、患者様の希望や歯の状態によって異なるため、医師とのカウンセリングが大切です。
ラミネートベニアとセラミッククラウンの違いは?特徴別に解説
ラミネートベニアとセラミッククラウンでは、治療法以外にも異なる点がいくつもあります。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットからそれぞれの違いを解説していきます。
ラミネートベニアは歯の切削量が少なく健康的
ラミネートベニアは歯の表面をわずかに削るか、もしくはまったく削らずに治療を行うため、歯へのダメージを最小限に抑えることができます。
セラミッククラウンは、セラミックを歯にかぶせるために、ラミネートベニアとは違い、歯を大きく削る必要があります。
そのため、歯への負担を少なくしたい方や、健康的な治療法を一番に考える方にラミネートベニアは最適です。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは「削らない」ラミネートベニアの症例数が数多くあります。より健康的な審美歯科を求めている方は、お気軽にご相談ください。
ラミネートベニアは上前歯に適応!セラミッククラウンは適応制限なし
基本的にラミネートベニアは、上前歯の治療で使われます。一方、セラミッククラウンはラミネートベニアより適応範囲に制限がなく、下前歯や奥歯にも対応しています。
この違いは、セラミッククラウンの方が、強度や耐久性が高いためです。
また、ラミネートベニアは6本や8本の歯の治療に向いていますが、セラミッククラウンは1本からの治療でも問題ありません。
ラミネートベニアは薄い板のため、他の歯との色味の調整が難しく、少ない本数の治療に不向きです。
適応箇所や治療する歯の本数を考えるなら、セラミッククラウンの方が高い柔軟性で治療に挑めます。
ラミネートベニアはセラミッククラウンに比べ費用を抑えられる
歯1本の料金相場は、ラミネートベニアは10万〜16万ほどに対し、セラミッククラウンでは11万〜20万ほどかかります。
セラミックの素材によっても違いが出てきますが、なるべく費用を抑えて治療したい方には、ラミネートベニアがおすすめです。
また当院では、高品質なラミネートベニア治療をできるだけ安価で行えるよう料金設定しています。前歯1本66,000円(税込)から治療可能です。
セラミッククラウンの方が歯並びの修正や審美性が有利に改善できる
セラミッククラウンは、ラミネートベニアよりも歯を大きく削ってかぶせるため、歯並びや審美性の改善に有利です。
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削るか、もしくはまったく削らず治療するため、歯並びの修正には限界があります。一方、セラミッククラウンは歯全体を大きく削るため、歯並びを整え、美しい口元を演出することが可能です。
また、セラミッククラウンは歯の色や形を、ラミネートベニアよりも自由にデザインできるため、より理想的な笑顔を追求できます。
虫歯があるならラミネートベニアではなくセラミッククラウンが適切
虫歯があるときは、ラミネートベニアではなくセラミッククラウンの方が適切なケースがあります。
歯は一番表面がエナメル質と呼ばれ、そのひとつ内側が象牙質と呼ばれます。一般的にラミネートベニアは、エナメル質に接着が可能です。
虫歯が進むと歯のエナメル質が失われる可能性があり、ラミネートベニアの接着力が落ちるリスクを考えると、セラミッククラウンの方が安心です。
ラミネートベニアに使用されるセラミックの種類は?違いを解説
丸の内帝劇デンタルクリニックで使用しているラミネートベニアは、「ジルコニア」「e.max」「ハイブリッド」の3種類あります。
その違いは使われているセラミックの素材で、当院では「e.max」を推奨しています。
e.maxは適合精度が良く、衛生的で身体に馴染みやすいです。歯周病の管理も有利になります。
ジルコニアは比較的新しいセラミック材料で、身体に安心安全、また、医科では人工股関節などに応用されています。
料金の違いもあるため、より詳しく知りたい方は一度ご相談ください。
丸の内帝劇デンタルクリニックで治療した削らないラミネートベニアの症例
こちらは、丸の内帝劇デンタルクリニックで治療した症例です。
術前は前歯真ん中のすきっ歯(正中離開)の状態や、全体的にやや内側に歯が倒れている状態がわかります。
上前歯の歯肉整形を行い、オールセラミッククラウン1本と、削らないラミネートベニア7本で歯の大きさや歯の色を改善しました。
術後はきれいな歯並びになり、歯の白さも自然になじんで、違和感を一切感じません。
削らないラミネートベニアとオールセラミッククラウンの組み合わせは当院で数多く行っています。他の症例も気になる方は、インスタグラムもぜひご覧ください。
ラミネートベニアとセラミッククラウンを検討している方は丸の内帝劇デンタルクリニックへ
ラミネートベニアとセラミッククラウンは、どちらもセラミック素材を使用している点では共通していますが、治療法や特徴に大きな違いがあります。
歯の健康や、料金を抑えた治療を希望するなら手軽にできるラミネートベニアがおすすめです。一方、治療の柔軟性や審美性の大きな改善を望むのであれば、セラミッククラウンを推奨します。
ただし、患者様の歯の状態にもよりますので、医師による適切な診断が必要です。
丸の内帝劇デンタルクリニックでは、経験豊富な歯科医師が最適な治療法を提案します。一度ご相談ください。
医師プロフィール
阿部 洋太郎
日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)
審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している
詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。