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COLUMN

オーラルケア製品(歯の美白)

歯の美白効果のあるオーラルケア製品についてです。
(今回あえてホワイトニングの表現は使いません。)

歯科の専門書(2011年)に、歯の美白としてこれらのオーラルケア製品が挙げられていました。

歯の美白のための成分
①ステイン除去剤
歯の表面からステインを剥がします。
また、バイオフィルムの沈着を予防します。
②歯質強化剤
フッ素化合物で、エナメルの耐酸性を強化します。
③清掃剤
研磨剤(ツブツブ粒子)で表層のステインやバイオフィルムを擦り落とします。
(過度な研磨剤は、歯や歯周組織にダメージすることがあるので注意が必要です。)

歯の変色には、①歯の表面に外来色素が付着したもの、 ②歯の内部に外来もしくは元々の色素が存在するもの、があります。

①外来色素によるもの
コーヒー、紅茶、緑茶、カレー、赤ワインなど、またタバコのヤニなどによるステインです。
これらの色素を歯の表面から剥がすとキレイになります。
今回は、歯の美白と表現しました。
歯科医院でのクリーニングや、ハミガキ剤を併用したブラッシングでキレイにできます。

②歯の内部の色素によるもの
歯には元々の色味があり、人それぞれですが黄色味や赤味があります。
胎生時(お母さんのお腹の中にいる時)のテトラサイクリン系抗生物質などの薬物の作用で、歯の色味が濃くなることもあります。
また、虫歯や歯の神経が死んで変性してしまった場合にも、歯の色味は変化します。
歯の内部の色素を分解することで、歯をキレイな色にします。ホワイトニング(ブリーチング、漂白)と言われています。
虫歯や死んでしまった神経は、別に正規の治療が必要です。

口元からキレイな歯は清潔感を印象付けます。
歯の黄ばみや着色が気になる方は、歯の美白効果のあるハミガキ剤を使ってみると良いと思います。
それで改善しない場合は、歯科に相談しましょう。

医師プロフィール

阿部 洋太郎

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業
(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

審美歯科、ラミネートベニアを専門的に行っており、日本各地や海外からのご来院にも対応している

詳しい経歴や医師の想いについては、医師の紹介ページをご覧ください。