リップアートメイクの基本と持続性の真実
「リップアートメイクを受けたいけど、1回で定着するのかな?」「せっかく施術するなら長持ちさせたい」と考えていませんか?
リップアートメイクは、専用の針を使って唇の皮膚の浅い層に色素を注入し、自然な血色感のある唇を手に入れる施術です。メイク時間の短縮や食事後のリップ崩れを気にしなくて良いなど、多くのメリットがあります。
しかし、実は多くの方が勘違いしているのが、リップアートメイクは1回の施術で完璧に仕上がるわけではないという点です。一般的に、理想の仕上がりと持続性を得るためには複数回の施術が必要となります。
当院5DENTAL TOKYO GINZAでは、歯科麻酔を用いた痛みの少ないリップアートメイクを提供しています。今回は、リップアートメイクの持続性について、医学的根拠に基づいた正確な情報をお伝えします。

リップアートメイクが1回では定着しない理由
リップアートメイクが1回の施術では完全に定着しない理由には、いくつかの要因があります。これらを理解することで、施術に対する現実的な期待を持つことができるでしょう。
唇の皮膚構造と代謝の特性
唇の皮膚は体の他の部位と比べて非常に薄く、デリケートな構造をしています。そのため、アートメイクで色素を入れる層も必然的に浅くなります。
また、唇は新陳代謝が活発な部位であり、皮膚のターンオーバーによって色素が排出されやすい特徴があります。特に代謝の良い方は、通常よりも早く色が薄くなる傾向があります。
初めてリップアートメイクを受けた場合の色素定着率は、一般的に30〜50%程度と言われています。これは、体が初めて入ってくる色素を異物と認識し、排出しようとする働きがあるためです。
日常的な摩擦と接触
唇は日常生活の中で常に摩擦や接触にさらされています。食事、会話、飲み物を飲む動作など、あらゆる場面で唇は使われています。
こうした物理的な刺激は、アートメイクの色素が定着する過程で影響を与え、色持ちを短くする要因となります。特に施術後のダウンタイム期間中の扱い方が、長期的な定着に大きく影響します。
唇の皮膚は常に湿っている状態が続くため、色素が定着しにくく、1回の施術だけでは理想の色味や濃さに到達できないことが多いのです。
リップアートメイクの施術後の経過と変化
リップアートメイクを受けた後、唇はどのような変化を経るのでしょうか?施術直後から完全に定着するまでの一般的な経過を見ていきましょう。
施術直後から1週間の変化
施術直後は、色味が濃く見えることが一般的です。これは一時的なもので、徐々に落ち着いていきます。
施術から3〜4日後になると、唇の薄い皮が剥け始めます。この時期には、皮が剥けた部分と剥けていない部分で唇がまだら模様に見えることもありますが、これは正常な過程です。
施術から約7日後には、腫れや痛み、皮むけなどが落ち着き始め、ダウンタイムが完了する場合が多いです。この時点で色が薄くなったように感じることがありますが、これは色素が皮膚に馴染む過程で生じる自然な現象です。
施術から約20日後には、色が自然に落ち着き、カウンセリングで決めた色に近づいてきます。しかし、この時点でも色素の定着は完全ではなく、理想の仕上がりには2回目の施術が必要となるケースがほとんどです。
1ヶ月後から1年後の変化
施術から1ヶ月が経過すると、色素がある程度定着し、初回の仕上がりが確認できます。この時点での色の濃さや均一性を見て、2回目の施術の必要性やタイミングを判断します。
一般的に、2回目の施術は1回目から1ヶ月半〜3ヶ月程度の間隔を空けて行うことが推奨されています。2回目の施術では、1回目で定着した色味を見ながら、より理想の色味や形に近づけていきます。
施術から1年後には、個人差はありますが、色素が徐々に薄くなってきていることを実感する方が多いです。リップアートメイクの持続期間は一般的に2〜3年と言われており、理想の仕上がりを維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

理想の仕上がりに必要な施術回数
リップアートメイクで理想の仕上がりを実現するためには、一般的に何回の施術が必要なのでしょうか?
推奨される標準的な施術回数
リップアートメイクは、一般的に2〜3回の施術を推奨しています。なぜ複数回の施術が必要なのでしょうか?
1回目の施術では、色素が皮膚に完全に定着しきれず、色が薄くなったり、ムラになったりする可能性があります。これは、施術後のダウンタイム中に起こるかさぶたの形成や、ターンオーバーによって色素の一部が排出されるためです。
2回目以降の施術では、1回目の施術で定着した色味を見ながら、より理想の色味や形に近づけていきます。リップアートメイクの初回施術後の色素定着率は平均して約50〜70%程度であると言われています。
残りの色素をしっかり定着させ、色ムラをなくすためには、2回目の施術が非常に重要になります。また、肌質や体質によっても色素の定着には個人差があります。複数回施術することで、より確実に色素を定着させ、理想の仕上がりを追求できるのです。
個人差と体質による影響
リップアートメイクの定着度合いや持続期間は、個人の体質によって大きく異なります。特に以下のような要因が影響します:
- 肌のターンオーバー周期(代謝の速さ)
- 皮脂分泌の量(オイリー肌かドライ肌か)
- 唇の元々の色素の濃さ
- 年齢(若い方が代謝が早い傾向にある)
- 生活習慣(喫煙、飲酒、紫外線暴露など)
代謝が早い方や皮脂分泌が多い方は、色素の排出も早くなる傾向があるため、持続期間が短くなる可能性があります。このような場合は、3回目の施術を検討するか、メンテナンスの間隔を短くすることで対応できます。
逆に、代謝がゆっくりの方や、皮脂分泌が少ない方は、色素の定着が良く、長持ちする傾向があります。このような場合は、2回の施術で十分な効果が得られることも多いです。
リップアートメイクの色持ちを良くするためのポイント
リップアートメイクの色持ちを良くし、長期間美しい状態を保つためには、施術前後のケアが非常に重要です。ここでは、色持ちを良くするための具体的なポイントをご紹介します。
施術前の準備と注意点
施術前の準備は、リップアートメイクの定着に大きく影響します。以下のポイントに注意しましょう:
- 唇の保湿:施術の1週間前から唇をしっかり保湿し、乾燥を防ぎましょう
- 皮むけ対策:唇の皮がむけている場合は、軽いスクラブでケアしておくことをお勧めします
- 水分摂取:施術前日から水分をしっかり摂り、体内を潤した状態にしておきましょう
- アルコール控え:施術前日はアルコールを控え、血行を良い状態に保ちましょう
- 薬の確認:血液をサラサラにする薬を服用している場合は、事前に医師に相談しましょう
唇が乾燥している状態だと色が入りにくくなります。施術前には唇を乾燥しないよう保湿し、皮むけがある場合はスクラブなどでケアしておきましょう。
施術後のアフターケアと注意点
施術後のアフターケアは、色素の定着を促し、長持ちさせるために非常に重要です。以下のポイントを守りましょう:
- 触らない:施術直後は唇を触らないようにしましょう
- 水濡れ注意:施術当日は唇を水で濡らさないようにしましょう
- 食事の注意:辛いものや熱すぎる・冷たすぎる食べ物は麻酔が切れるまで控えましょう
- 生肉・生魚注意:施術当日は感染防止のため、生肉や生魚は避けましょう
- 保湿:医師の指示に従って、適切な保湿剤を使用しましょう
- 紫外線対策:施術後は唇の紫外線対策をしっかり行いましょう
- メイク控え:施術後1週間程度はリップメイクを控えましょう
施術後の唇は、ダメージを受けている状態です。医師・看護師の指示に従って、正しいケアを行うことが大切です。直後は唇を水で濡らしたり、触ったりするのは避けましょう。傷口から細菌が侵入して、炎症を引き起こす可能性があります。
どんなに注意していても、何らかのきっかけで炎症が起こる可能性は十分ありえます。少しでも違和感を覚えたら、すぐにクリニックに相談しましょう。
リップアートメイクの長期的な持続性と定期メンテナンス
リップアートメイクの効果を長く楽しむためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、リップアートメイクの長期的な持続性と、適切なメンテナンスのタイミングについてご説明します。
一般的な持続期間と個人差
リップアートメイクの持続期間は、一般的に2〜3年程度と言われています。しかし、これには個人差があり、以下のような要因によって変動します:
- 肌のターンオーバーの周期(代謝の速さ)
- 施術回数(2〜3回の施術を受けた方が長持ちする傾向がある)
- 施術後のケア(適切なケアを行うことで持続期間が延びる)
- 生活習慣(喫煙、飲酒、紫外線暴露などが持続期間を短くする)
- 使用する化粧品(一部の化粧品成分が色素を分解する可能性がある)
新陳代謝が高い方は、通常よりも早い1年程度で薄くなってくるケースも珍しくありません。一方で、代謝がゆっくりの方や、アフターケアをしっかり行っている方は、3年以上効果が持続することもあります。
メンテナンスのベストタイミング
リップアートメイクの効果を最大限に引き出し、美しい状態を維持するためには、適切なタイミングでメンテナンス(リタッチ)を行うことが重要です。
一般的に、初回の施術から1〜3ヶ月後に2回目の施術を行い、その後は1〜3年に一度のペースでメンテナンスを行うことが推奨されています。
メンテナンスのベストタイミングは、「色が薄くなってきたと感じたとき」です。完全に色が抜けてしまう前に施術を受けることで、より自然な仕上がりを維持できます。
また、メンテナンス時には、前回の仕上がりを踏まえて色味や形を微調整することも可能です。ライフスタイルの変化や流行の変化に合わせて、少しずつデザインを変えていくこともできるのです。
定期的なメンテナンスを行うことで、常に美しい状態を保ち、メイク時間の短縮というリップアートメイクの最大のメリットを長く享受することができます。

5DENTAL TOKYO GINZAのリップアートメイクの特徴
5DENTAL TOKYO GINZAでは、歯科医療の専門知識と技術を活かした、安全で効果的なリップアートメイクを提供しています。当院のリップアートメイクには、他にはない特徴があります。
歯科麻酔を用いた痛みの少ない施術
リップアートメイクで最も心配されるのが「痛み」です。唇は非常に敏感な部位であり、通常のアートメイク施術では痛みを感じやすい部位です。
当院では、歯科医療機関ならではの強みを活かし、歯科麻酔を用いた痛みの少ないリップアートメイク施術を実現しています。歯科医師が適切に麻酔を施すことで、施術中の痛みを最小限に抑え、リラックスした状態で施術を受けていただけます。
痛みの少ない施術は、単に快適さを提供するだけでなく、施術中の体動を減らし、より精密な施術を可能にします。これにより、デザインの正確性や色素の均一な注入が実現し、仕上がりの美しさと持続性の向上につながります。
審美歯科との連携による総合的な美の提供
5DENTAL TOKYO GINZAは、審美歯科を専門とするクリニックです。リップアートメイクは、審美歯科治療と組み合わせることで、より総合的な口元の美しさを実現することができます。
例えば、ホワイトニングやセラミック治療で歯を美しく整えた後に、リップアートメイクで唇の色や形を整えることで、口元全体の調和がとれた美しさを手に入れることができます。
また、リップアートメイクで唇を赤色に近づけることで、歯がより白く見える効果も期待できます。タイの研究では、赤い口紅と明るい歯の色の組み合わせが、笑顔をより魅力的に見せるという結果も報告されています。
当院では、患者様一人ひとりの顔立ちや歯の色、肌の色などを総合的に分析し、最も調和のとれたリップカラーとデザインをご提案しています。
まとめ:リップアートメイクの持続性を最大化するために
リップアートメイクは1回の施術では完全に定着せず、理想の仕上がりと持続性を得るためには、複数回の施術が必要です。これは、唇の皮膚構造や代謝の特性、日常的な摩擦や接触など、様々な要因によるものです。
リップアートメイクの持続期間は一般的に1〜3年程度ですが、個人の体質や生活習慣、アフターケアによって大きく変動します。色持ちを良くするためには、施術前の準備と施術後のアフターケアが非常に重要です。
5DENTAL TOKYO GINZAでは、歯科麻酔を用いた痛みの少ない施術と、審美歯科との連携による総合的な美の提供を特徴としています。当院の歯科医師による専門的な施術で、安全で美しいリップアートメイクを実現します。
リップアートメイクは、日々のメイク時間を短縮し、食事やマスク着用時のリップメイクの崩れを気にする必要がなくなるなど、多くのメリットがあります。適切な知識と期待を持って施術に臨み、定期的なメンテナンスを行うことで、その効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
美しい唇は、顔全体の印象を明るく若々しく見せる効果があります。リップアートメイクで理想の唇を手に入れ、自信に満ちた毎日を過ごしませんか?
詳しい施術内容やご相談は、5DENTAL TOKYO GINZAまでお気軽にお問い合わせください。あなたに合った最適なリップアートメイクをご提案いたします。

著者情報
歯科医師・博士(歯学) 阿部 洋太郎
略歴
日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)
所属学会・認定資格
日本口腔インプラント学会インプラント認証医
International Society of Oral Implantology 国際口腔インプラント学会認定医
日本歯科放射線学会
歯科エックス線優良医
日本顕微鏡歯科学会
日本歯科審美学会
日本大学松戸歯学部口腔病理学非常勤講師(口腔外科疾患と顕微鏡診断の指導)
厚生労働省指定臨床研修医指導資格
マウスピース矯正 Smile TRU認定
マウスピース矯正 インビザラインGO認定 “invisalign go 100”