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リップアートメイク後の6つのケア方法と持続期間の真実

リップアートメイクとは?美しい唇を長期間キープする施術

リップアートメイクは、専用の機器を使って唇の表皮に色素を注入する施術です。通常のリップメイクとは異なり、汗や水で落ちることなく、美しい唇の色や形を長期間保つことができます。

唇は顔の中でも印象的なパーツであり、血色がよくなることで顔全体が明るく若々しく見える効果があります。「唇の血色がない」「すっぴんでもきれいな唇でいたい」「口紅やティントで唇が荒れやすい」という悩みを持つ方に特におすすめの施術です。

タトゥーと似ているようで大きく異なるのは、色素を入れる深さです。タトゥーは皮膚の深い層(真皮層)まで色素を注入するため半永久的に残りますが、アートメイクは表皮層に色を入れるため、肌のターンオーバーによって徐々に薄くなっていきます。

また、一般的なティントリップとも異なります。ティントリップは唇の角質を染めるコスメで、色持ちは1日程度。一方、リップアートメイクは2〜3年ほど効果が持続します。

リップアートメイクの持続期間と効果

リップアートメイクの持続期間は、一般的に2〜3年間です。個人差があり、代謝や肌質、ライフスタイルなどに影響を受けます。

唇は他の部位に比べて色素が定着しにくく、皮膚のターンオーバーも早いため、持続期間には個人差が出やすい部位です。新陳代謝が高い方は、通常よりも早く2年程度で薄くなってくるケースも珍しくありません。

持続期間を左右する大きな要因は施術回数です。1回目の施術だけでは色素が十分定着せず、2ヶ月程度で薄くなってきます。年単位で長持ちさせるには、2〜3回の施術を受けることが必須となります。

リップアートメイクの効果は、単に色を入れるだけではありません。唇の形を整えたり、唇を厚く見せたりすることも可能です。血色がよくなることで顔全体が明るく見え、若々しくフレッシュな印象を与えることができます。

また、マスクや食事で落ちることがなく、常にきれいな発色をキープできる点も大きなメリットです。朝のメイク時間を短縮できるだけでなく、メイク直しの手間も省けます。

リップアートメイク後の6つのケア方法

リップアートメイクを長持ちさせ、美しい仕上がりを維持するためには、施術後のケアが非常に重要です。私が長年の臨床経験から導き出した6つのケア方法をご紹介します。

1. 施術直後の保護と保湿

施術直後の唇は非常にデリケートな状態です。この時期に最も重要なのが、唇の保護と保湿です。

施術後3日間は、ドラッグストアで売っているワセリンを頻繁に塗ることをお勧めします。特に食事前後、歯磨き前後、お風呂の前後など、唇に刺激が加わる可能性がある時は必ず塗るようにしましょう。

ワセリンは硬めのテクスチャーのものを選ぶと、しっかりと唇に密着して保護してくれます。3日目以降は、白色ワセリンなどサラッとしたタイプに切り替えると使いやすいでしょう。

2. 刺激物の摂取を控える

施術後1週間程度は、辛い食べ物や熱すぎる・冷たすぎる飲食物は避けましょう。これらは唇に余計な刺激を与え、色素の定着を妨げる可能性があります。

また、色の濃い食べ物や飲み物(カレー、コーヒー、赤ワインなど)も、この期間は控えめにすることをお勧めします。色素が完全に定着する前に、これらの食品の色素が影響を与える可能性があるためです。

どうしても食べる必要がある場合は、事前にワセリンを塗って保護し、食後はすぐに口をすすぐようにしましょう。

3. 唇をこすらない・触らない

施術後の唇は、できるだけ触らないようにすることが大切です。特に施術後3〜4日目頃から皮むけが始まりますが、この皮を無理に剥がしたり、こすったりすると色素が抜けてしまう原因になります。

皮むけは施術後のダウンタイムとして正常な反応です。自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

また、唇を舐める癖がある方は特に注意が必要です。無意識に唇を舐めると、色素の定着に影響を与える可能性があります。

4. 紫外線対策を徹底する

紫外線は色素を早く薄くする原因になります。施術後は特に、外出時にはUVカット効果のあるリップクリームを塗るか、マスクで唇を保護するようにしましょう。

日焼け止めを唇に直接塗るのは避け、専用のUVカットリップクリームを使用することをお勧めします。

5. 保湿を継続する

リップアートメイクのダウンタイムが過ぎた後も、唇の保湿は非常に重要です。乾燥した唇は皮がむけやすく、色素の持続期間に影響します。

日常的にリップクリームやリップバームを使用して、唇の乾燥を防ぎましょう。特に乾燥しやすい季節や、エアコンの効いた室内では、より頻繁に保湿ケアを行うことをお勧めします。

保湿成分としては、ヒアルロン酸やセラミド、シアバターなどが含まれるリップケア製品が効果的です。

6. 定期的なリタッチを受ける

リップアートメイクを長く美しく保つためには、定期的なリタッチが必要です。一般的には、最初の施術から2〜3ヶ月後に1回目のリタッチを受け、その後は色の薄れ具合に応じて1〜2年ごとにリタッチを検討するとよいでしょう。

リタッチを適切なタイミングで受けることで、色の薄れを防ぎ、常に美しい唇を維持することができます。

また、リタッチの際には、前回の施術の仕上がりや色の変化について担当医に伝え、必要に応じて色味や形を調整してもらうことも大切です。

リップアートメイクのダウンタイムと経過

リップアートメイクを受ける際に気になるのが、施術後のダウンタイムです。どのような経過をたどるのか、時系列で詳しく見ていきましょう。

施術直後〜3日目:色が濃く、腫れがある時期

施術直後は、唇の色が通常より20〜30%濃く見えます。これは正常な反応で、時間の経過とともに自然と薄くなっていきます。

また、施術による刺激で唇が腫れることがありますが、これも通常2〜3日で落ち着きます。腫れが気になる場合は、冷たいタオルで軽く冷やすと効果的です。

この時期は特に唇の保護が重要です。ワセリンをこまめに塗り、唇を清潔に保ちましょう。

施術3〜4日目:皮むけが始まる時期

施術後3〜4日目頃から、唇の皮がむけ始めます。この現象は、施術によって傷ついた表皮が回復する過程で起こる自然な反応です。

皮むけは部分的に起こることが多く、まだらな見た目になることもありますが、焦らず自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。決して自分で皮を剥がしたり、こすったりしないでください。

この時期も引き続きワセリンでの保湿ケアを続け、唇を清潔に保つことが大切です。

施術7日目:ダウンタイム終了

施術から約1週間経つと、ほとんどの方はダウンタイムが終了します。皮むけが落ち着き、唇の色も安定してきます。

この時点で、唇の色は施術直後よりもかなり薄くなっていますが、これは正常な経過です。

ダウンタイム終了後は、通常の生活に戻ることができますが、引き続き唇の保湿ケアと紫外線対策は継続しましょう。

施術10〜20日目:色が定着する時期

施術から10〜20日経つと、色が徐々に定着し、自然な発色になってきます。この時期になると、リップアートメイクの本来の美しさが現れ始めます。

しかし、1回目の施術だけでは色の定着が不十分なことが多いため、多くの場合、2〜3ヶ月後に2回目の施術(リタッチ)を受けることをお勧めします。

2回目の施術を受けることで、色の定着がより確実になり、長期間美しい状態を保つことができます。

リップアートメイクの種類と選び方

リップアートメイクには、いくつかの種類があります。自分の希望や唇の状態に合わせて、最適なタイプを選ぶことが大切です。

フルリップ

唇全体に色を入れるタイプです。唇の色素が薄い方や、全体的に血色を良くしたい方におすすめです。

フルリップは、最も一般的なリップアートメイクで、自然な血色感を演出できます。また、唇の形を整えることもできるため、左右非対称な唇の形を補正したい方にも適しています。

ただし、唇全体に施術を行うため、ダウンタイムが比較的長く、皮むけも全体的に起こりやすい点は考慮する必要があります。

リップライン

唇の輪郭のみに色を入れるタイプです。年齢とともに唇と皮膚の境目がぼやけてきた方や、唇の形をはっきりさせたい方におすすめです。

リップラインは、施術範囲が限られているため、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。また、既存のリップメイクの発色を良くする効果もあります。

ただし、唇の色自体は変わらないため、唇の色素が薄い方には、フルリップと組み合わせることをお勧めします。

グラデーションリップ

唇の輪郭は濃く、中心に向かって徐々に薄くなるグラデーション効果を作るタイプです。韓国風のメイクが好きな方や、立体感のある唇を演出したい方におすすめです。

グラデーションリップは、自然でありながらも華やかな印象を与えることができます。また、唇が厚く見える効果もあるため、唇の薄さが気になる方にも適しています。

ただし、グラデーションを美しく表現するには高度な技術が必要なため、経験豊富な施術者を選ぶことが重要です。

シャドウリップ

唇の輪郭に沿って影を付けるように色を入れるタイプです。唇に立体感を出したい方や、自然な仕上がりを希望する方におすすめです。

シャドウリップは、メイクをしていないような自然な仕上がりが特徴で、日常使いに適しています。また、唇の形を微妙に修正することもできます。

ただし、効果が比較的控えめなため、はっきりとした発色を希望する方には物足りなく感じる可能性があります。

リップアートメイクと審美歯科の相乗効果

美しい笑顔は、唇の色や形だけでなく、歯の美しさとのバランスも重要です。リップアートメイクと審美歯科治療を組み合わせることで、口元の印象を総合的に改善することができます。

私が院長を務める5DENTAL TOKYO GINZAでは、リップアートメイクと審美歯科治療を組み合わせたトータルビューティーアプローチを提供しています。

白い歯とピンクの唇の調和

歯のホワイトニングやセラミック治療で歯を白くした後、リップアートメイクで唇に血色を与えることで、コントラストが生まれ、口元全体が一層引き立ちます。

特に、歯の色が気になる方がリップアートメイクだけを行うと、歯の黄ばみが目立ってしまうことがあります。逆に、歯のホワイトニングだけを行うと、唇の色が薄い方は顔色が悪く見えることもあります。

両方の治療を組み合わせることで、バランスの取れた美しい口元を実現できます。

歯並びと唇の形の調和

マウスピース矯正やラミネートベニアで歯並びを整えると同時に、リップアートメイクで唇の形を整えることで、笑顔の印象が大きく改善します。

例えば、八重歯が気になる方は、歯並びを整えるだけでなく、リップアートメイクで唇の形を調整することで、笑った時の印象をさらに美しくすることができます。

また、ガミースマイル(笑った時に歯茎が見える状態)の改善治療と併せてリップアートメイクを行うことで、笑顔のバランスが整います。

施術の快適さの向上

5DENTAL TOKYO GINZAでは、歯科医院ならではの強みを活かし、歯科麻酔技術を用いたリップアートメイクを提供しています。

一般的なリップアートメイクの施術では、表面麻酔(クリーム麻酔)を使用することが多いですが、効果が限定的で痛みを感じることがあります。

当院では、歯科医師が行う浸潤麻酔を用いることで、痛みをほとんど感じることなく施術を受けることができます。これにより、施術中のストレスが軽減され、より正確で美しい仕上がりを実現できます。

まとめ:リップアートメイクで叶える美しい唇

リップアートメイクは、日常のメイク時間を短縮しながら、常に美しい唇を保つことができる画期的な施術です。持続期間は一般的に2〜3年間で、個人の代謝や肌質、ライフスタイルによって差があります。

施術後のケアとして、以下の6つのポイントを守ることが重要です:

  • 施術直後の保護と保湿(ワセリンの活用)
  • 刺激物の摂取を控える
  • 唇をこすらない・触らない
  • 紫外線対策を徹底する
  • 保湿を継続する
  • 定期的なリタッチを受ける

また、施術後のダウンタイムは約1週間で、その間は皮むけなどが起こりますが、これは正常な回復過程です。焦らず自然治癒を待ちましょう。

リップアートメイクには、フルリップ、リップライン、グラデーションリップ、シャドウリップなど様々な種類があり、自分の希望や唇の状態に合わせて選ぶことができます。

さらに、リップアートメイクと審美歯科治療を組み合わせることで、口元全体の美しさを総合的に高めることができます。5DENTAL TOKYO GINZAでは、歯科医師による痛みの少ないリップアートメイクと、最先端の審美歯科治療を提供しています。

美しい唇は、顔全体の印象を明るく若々しく見せる効果があります。リップアートメイクで、メイクの手間を減らしながら、自信に満ちた笑顔を手に入れてみませんか?

詳しい情報や施術のご相談は、5DENTAL TOKYO GINZAまでお気軽にお問い合わせください。経験豊富な専門医が、あなたに最適なリップアートメイクをご提案いたします。

著者情報

歯科医師・博士(歯学)  阿部 洋太郎

略歴

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

所属学会・認定資格

日本口腔インプラント学会インプラント認証医
International Society of Oral Implantology 国際口腔インプラント学会認定医
日本歯科放射線学会
歯科エックス線優良医
日本顕微鏡歯科学会
日本歯科審美学会
日本大学松戸歯学部口腔病理学非常勤講師(口腔外科疾患と顕微鏡診断の指導)
厚生労働省指定臨床研修医指導資格
マウスピース矯正 Smile TRU認定
マウスピース矯正 インビザラインGO認定 “invisalign go 100”