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高額なリップアートメイクが長期的には最安になる理由

リップアートメイクとは?美しい唇を手に入れる医療技術

唇の色や形は、顔全体の印象を大きく左右する重要なパーツです。くすみがちな唇や血色の悪さに悩む方、毎朝のメイク時間を短縮したいと考える方にとって、リップアートメイクは魅力的な選択肢となっています。

リップアートメイクとは、医療用の針を使って皮膚の浅い部分に色素を注入し、唇に自然な血色感や色味をつける施術です。医療行為に該当するため、医師の管理下で行われる必要があります。

この施術は2〜3年ほど効果が持続するため、毎日のメイクの手間を大幅に削減できます。特に「唇の血色が悪い」「口紅の塗り直しが面倒」「すっぴんでも顔色を明るく見せたい」といった悩みを持つ方に人気です。

では、なぜ初期費用が高額に感じられるリップアートメイクが、長期的には最もコスパが良いと言われているのでしょうか?

リップアートメイクの初期費用と実際のコスト

リップアートメイクの初期費用は、クリニックや施術者の技術レベルによって異なりますが、一般的に6万円〜12万円程度が相場です。この金額を見て「高い!」と感じる方も少なくないでしょう。

しかし、この費用は単なる「メイク」ではなく、医療行為としての技術料、医療機関としての設備維持費、そして安全性を確保するための様々なコストが含まれています。

特に注目すべきは、リップアートメイクの持続性です。一度の施術で3年間程度効果が持続するため、日々のメイクアップコストと比較すると、実は非常に経済的なのです。

例えば、一般的な口紅の価格は2,000円〜5,000円程度。これに加えて、リップライナーやリップグロスなどを使用する方も多いでしょう。これらの製品は3〜6ヶ月で使い切ることが多く、年間で考えると決して安くない出費になります。

さらに、飲食や会話でメイクが落ちるたびに塗り直す手間や、その際に使用するティッシュやコットンなどの消耗品も考慮する必要があります。こうした日々の小さなコストの積み重ねは、長期的に見ると驚くほど大きな金額になるのです。

時間コストから見たリップアートメイクの価値

リップアートメイクの価値を考える上で、多くの方が見落としがちなのが「時間コスト」です。毎日のメイク時間を計算してみると、その価値がより明確になります。

朝のメイクタイムで唇のメイクに費やす時間は平均して2〜3分程度。これに日中の塗り直し時間を加えると、1日あたり約5分の時間を唇のメイクに使っていることになります。

週5日、月20日で計算すると、月に約100分、年間では1,200分(20時間)もの時間を唇のメイクだけに費やしていることになります。

この時間を自分の時給で換算してみてください。例えば時給2,000円の方なら、年間で4万円分の時間を唇のメイクに使っていることになります。2年間で8万円相当の時間コストです。

リップアートメイクを受ければ、この時間を他の活動に充てることができます。朝のゆとりある時間、趣味の時間、家族との時間…。時間は何物にも代えがたい貴重な資源です。

あなたにとって、この時間の価値はいくらでしょうか?

メイク品質の一貫性とストレス軽減効果

リップアートメイクの大きなメリットの一つは、メイクの品質が常に一定であることです。毎日の気分や体調、照明条件などに左右されず、いつでも理想的な唇の色と形を維持できます。

朝急いでいるときや、体調が優れないときでも、唇のメイクだけは完璧な状態をキープできるのは、大きな安心感につながります。

また、飲食後の口紅のヨレや食器への色移りを気にする必要がなくなります。ビジネスランチや大切なデートでも、口元を気にせず会話や食事を楽しめるようになるのです。

こうした日常の小さなストレスから解放されることの価値は、金額に換算できないほど大きいものです。特に対人関係が重要な仕事に就いている方や、人前に立つ機会の多い方にとって、このストレス軽減効果は仕事のパフォーマンス向上にもつながります。

毎朝鏡の前で「今日はうまく描けた」「今日はイマイチだな」と悩む時間がなくなり、常に自信を持って人と会える状態を維持できることは、精神的な余裕を生み出します。

長期的な経済効果の具体的計算

ここからは、リップアートメイクの長期的な経済効果を具体的な数字で見ていきましょう。2年間の総コストを比較することで、その経済性がより明確になります。

【従来のリップメイクの場合(2年間)】

  • 中価格帯の口紅(3,000円)を年2本使用:6,000円×2年=12,000円
  • リップライナー(2,000円)を年1本使用:2,000円×2年=4,000円
  • リップグロス(2,500円)を年2本使用:5,000円×2年=10,000円
  • リップケア製品(1,500円)を年2本使用:3,000円×2年=6,000円
  • メイク落とし用品の一部(年間5,000円相当):5,000円×2年=10,000円
  • 時間コスト(年間20時間、時給2,000円と仮定):40,000円×2年=80,000円

合計:122,000円(2年間)

【リップアートメイクの場合(2年間)】

  • 初回施術費用:80,000円
  • タッチアップ(1年後):30,000円
  • リップケア製品(軽減):1,500円×2年=3,000円

合計:113,000円(2年間)

この単純計算でも、リップアートメイクの方が若干お得になります。しかし、これには計算しきれない多くのメリットが含まれていないことを忘れてはいけません。

例えば、急な外出時のメイク時間短縮、旅行時のメイク用品持参の手間削減、雨の日や汗をかく日のメイク崩れ防止など、状況に応じた様々なメリットがあります。

また、高級ブランドの口紅を使用している方や、より頻繁に塗り直す習慣がある方は、従来のメイクコストがさらに高くなるため、リップアートメイクの経済的メリットはより大きくなります。

歯科医院でのリップアートメイクの特別なメリット

リップアートメイクは美容クリニックで受けるイメージが強いかもしれませんが、実は歯科医院で受けることで得られる特別なメリットがあります。

最大のメリットは「痛みの少ない施術」です。歯科医院では口腔内の治療に特化した麻酔技術を持っているため、唇の施術時の痛みを最小限に抑えることができます。

西山歯科医院の西山結実香先生によれば、「歯科で行うリップアートメイクでは、歯科麻酔に関して専門的に学んだ医師による施術が受けられます。口腔用の歯科麻酔を使用することで『痛みの少ないアートメイク』を可能にしています」とのことです。

また、歯科医院ならではの衛生管理の徹底も大きな安心感につながります。口腔内の治療を行う歯科医院では、感染予防に関する厳格な基準が設けられており、その環境下でアートメイクを受けられることは大きなメリットです。

さらに、歯科医院では口元の美しさを総合的に考えた提案が可能です。唇の色だけでなく、歯の色や形との調和を考慮したリップカラーの選定ができるため、より自然で調和のとれた口元を実現できます。

リップアートメイクで得られる自信と精神的価値

リップアートメイクがもたらす価値は、単なる経済的なメリットだけではありません。多くの方が施術後に感じるのは、見た目の変化がもたらす自信の向上です。

化粧療法という言葉があるように、化粧をすることで気持ちが引き締まったり、自分に自信が持てたりするという効果があります。リップアートメイクは、この効果を24時間365日持続させることができるのです。

朝起きた瞬間から、寝る直前まで、常に整った状態の唇でいられることは、日常生活における小さな自信につながります。鏡を見るたびに「今日も良い感じ」と思える気持ちは、精神的な安定をもたらします。

特に唇のくすみや色の薄さに悩んでいた方にとって、血色の良い唇を手に入れることは、顔全体の印象を明るく変える大きな変化となります。

こうした精神的な価値は金額に換算することはできませんが、長期的に見れば、リップアートメイクの最も大きなリターンとなるかもしれません。

リップアートメイクを選ぶ際の注意点

リップアートメイクの経済的・時間的メリットは明らかですが、施術を受ける際にはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

施術者の技術と経験

リップアートメイクの仕上がりを左右する最も重要な要素は、施術者の技術と経験です。単に価格だけで選ぶのではなく、実績や症例写真をしっかり確認しましょう。

特に色選びの繊細さは重要なポイントです。西山歯科医院では「100種類以上の色素を揃えていて、患者さまがお持ちの唇の色や肌の明るさ、イエローベースやブルーベースといったパーソナルカラーまでしっかり見たうえで、一人ひとりに合わせたリップカラーを調合しています」とのことです。

カウンセリングの質

良質なリップアートメイクの施術では、カウンセリングに十分な時間をかけます。あなたの希望や生活スタイル、好みの色味などを丁寧にヒアリングし、最適な提案をしてくれるクリニックを選びましょう。

理想のイメージをしっかり共有できるかどうかが、満足度の高い結果につながります。

アフターケアの充実度

施術後のケアやフォローアップも重要なポイントです。施術直後は多少の腫れや赤みが出ることがありますが、適切なアフターケア指導があるかどうかで回復の速さが変わってきます。

また、色の定着具合によっては追加の施術(タッチアップ)が必要になることもあるため、そのフォロー体制が整っているクリニックを選ぶことが大切です。

まとめ:リップアートメイクは長期的な美の投資

リップアートメイクは、一見すると高額に感じる初期費用がかかりますが、長期的な視点で見ると、時間的・経済的・精神的な大きなリターンをもたらす「美への投資」と言えます。

毎日のメイク時間の短縮、メイク用品の購入コスト削減、常に一定の仕上がりを維持できる安心感、そして何より、いつでも自信を持って人と会える状態を維持できることは、現代の忙しい生活を送る多くの方にとって、大きな価値があります。

特に歯科医院で受けるリップアートメイクは、痛みの少なさや口元全体の調和を考慮した提案など、独自のメリットがあります。

リップアートメイクを検討する際は、単に初期費用だけでなく、これらの長期的なメリットを総合的に考慮することで、その真の価値が見えてくるでしょう。

美しい唇は、あなたの笑顔をさらに輝かせ、日々の生活に小さな喜びをもたらします。それは決して高すぎる買い物ではなく、自分自身への価値ある投資なのです。

著者情報

歯科医師・博士(歯学)  阿部 洋太郎

略歴

日本大学松戸歯学部を卒業後、歯科保存学入局
千葉県の歯科医院、都内の歯科医院にて勤務
松島歯科・新橋インプラントオフィスにて副院長およびインプラントオフィス所長を兼務
日本大学大学院松戸歯学研究科を卒業(インプラントと口腔粘膜病変の研究、コラーゲンとエラスチンの研究、カンジダと癌の研究)

所属学会・認定資格

日本口腔インプラント学会インプラント認証医
International Society of Oral Implantology 国際口腔インプラント学会認定医
日本歯科放射線学会
歯科エックス線優良医
日本顕微鏡歯科学会
日本歯科審美学会
日本大学松戸歯学部口腔病理学非常勤講師(口腔外科疾患と顕微鏡診断の指導)
厚生労働省指定臨床研修医指導資格
マウスピース矯正 Smile TRU認定
マウスピース矯正 インビザラインGO認定 “invisalign go 100”