「セラミックの歯ってどんなもの?」
「値段が高いって聞くけど、それ相応の価値があるの?」
このような疑問を抱えてはいませんか。
セラミック治療は、芸能人やモデルにも選ばれる人気の歯科治療です。自然な白さと美しさが手に入る一方で、「セラミックは絶対ダメ」などネガティブな情報に戸惑う方もいるかもしれません。
当記事では、セラミック治療とはどのようなものなのか、そのやり方や種類、費用相場、さらには「銀歯とセラミックどっちがいいの?」といった比較ポイントまで詳しく解説します。
後悔しないための歯科医院選びのコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
セラミック治療とは?主な適応症例と治療の流れ

セラミック治療とは、セラミック歯を用いて歯の欠損や変色を補い、美しい白い歯を手に入れるための歯科治療です。審美性と健康面を両立できる選択肢として人気があり、芸能人やモデルにも選ばれています。
治療に用いられるセラミック歯とは、主に陶器で作られている人工の歯で、自然歯に近い見た目と強度の高さが特徴的です。
セラミック治療の目的と適応症例
セラミック治療は、主に以下の目的で行われます。
- 審美目的:歯の見た目を美しく整える
- 虫歯の治療:虫歯を削った部分を補う
- 歯の欠損:部分的に失われた歯を補完する
セラミック治療は自然で美しい歯が手に入ることから、審美目的で選ばれることが多いです。特に、芸能人や接客業など、「笑顔をより魅力的にしたい」と考える方によく選ばれています。
セラミック治療の流れ
セラミック治療の一般的な流れは以下の通りです。
スケジュール | 内容 |
---|---|
1.診察・カウンセリング | 歯科医が患者の歯の状態を診察し、治療計画を提案します。 |
2.型取り | 歯の型を取り、セラミック歯を作るための準備をします。 |
3.製作 | 技工士が型をもとにセラミック歯を作ります。患者の歯の色や形に合わせて調整されます。 |
4.装着 | 完成したセラミック歯を歯に接着します。 |
セラミック治療にかかる時間は、歯科医院や症例によって異なりますが、治療完了までに2~3週間程度かかることが多いです。診察・型取りは1時間程度で終わりますが、製作に時間がかかるため、装着は型取りから約1〜2週間後になります。
ただし、院内技工所を併設している歯科医院では、短期間で治療を終えることも可能です。
セラミック歯の種類と特徴

セラミック歯にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。代表的なセラミック歯は以下のとおりです。
- オールセラミック
- ジルコニアセラミック
- メタルボンド
- ハイブリッドセラミック
それぞれの特徴を解説します。
オールセラミック
オールセラミックは文字通り、すべてがセラミックで構成された歯科治療用の素材です。
最大の特徴は、自然な透明感や色調を再現できる点です。周囲の天然歯と違和感なく調和できるため、前歯などの見た目が気になる部分の治療に適しています。また、金属を含まないため、金属アレルギーの心配がないことも大きなメリットです。
一方、強い衝撃が加わると割れることがあります。そのため、奥歯や噛む力が強くかかる部位には不向きとされています。どちらかといえば審美性を重視する方におすすめの選択肢です。
なお、セラミック歯の種類としてよく取り上げられるe-maxも、オールセラミックの一種です。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、セラミックの一種であるジルコニア素材で作られた歯です。
ジルコニアは非常に硬い素材で、耐久性が高く、割れにくいという特徴を持っています。そのため、奥歯や噛む力が強くかかる部分に適しており、強度が求められる症例に選ばれることが多いです。
一方で、透明感や色調のグラデーションがやや乏しく、見た目の美しさではオールセラミックに劣ります。審美性よりも機能性を重視する方に適した素材といえるでしょう。
メタルボンド
メタルボンドは、内側が金属、表面がセラミックで覆われた構造を持つ素材です。
この構造により、強度と審美性のバランスが取れており、前歯から奥歯まで幅広い箇所の治療に使用されています。耐久性と見た目の両方を求める方に適した選択肢です。
メタルボンドは割れにくいというメリットがある反面、金属アレルギーの可能性があることや、時間が経つと金属イオンが溶け出して、歯茎の変色を引き起こすというデメリットがあります。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックにレジン(プラスチック)を混ぜた素材で作られています。この素材は柔軟性があるため、レジン単体と比較して割れにくく、噛み合わせへの負担が少ないです。
他の素材に比べて費用が安いことがメリットですが、一方で経年劣化により、変色や摩耗が生じやすいというデメリットがあります。そのため、長期的に見て耐久性を求める場合には他の素材が推奨されることもあります。
セラミック歯のメリット・デメリット

多くの人に選ばれているセラミック治療ですが、一方で「絶対ダメ」という噂も囁かれているため、治療をしてもいいか悩んでいる方もいるでしょう。
治療で後悔しないためには、セラミック歯にするメリット・デメリットを知っておくことが大切です。ここでは、セラミック歯のメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
メリット
セラミック歯のメリットは以下のとおりです。
- 審美性が高い
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 汚れがつきにくい
- 変色しにくい
- 耐久性が高い
セラミック歯の最大の魅力は、その審美性の高さです。透明感を持つため、自然の歯に非常に近い見た目を実現できます。また、金属を一切使用しないオールセラミックやジルコニアセラミックであれば、金属アレルギーの心配がありません。
さらに、セラミックの表面は非常に滑らかで汚れがつきにくく、適切なケアを続けることで10〜15年もの使用が可能です。ハイブリッドセラミック以外の素材は変色もしにくいため、美しい状態を長く保てるのも魅力です。
セラミック歯は耐久性が高いこともメリットの一つです。特にジルコニアセラミックは強度が高い素材として知られており、奥歯のような強い力がかかる部分にも適しています。
デメリット
セラミック歯のデメリットは以下のとおりです。
- 高額な治療費がかかる
- 修復の際に元の歯を削る必要がある
- 長期的にメンテナンスしなければならない
セラミック歯の最も大きな課題は、治療費の高さです。1本あたり8万〜15万円程度と、銀歯や保険診療に比べて費用が大きくなる傾向があります。
また、治療の過程で元の歯を大きく削る必要があるため、健康な歯を残したいと考える方にとってはデメリットとなるかもしれません。
さらに、セラミック歯は定期的なメンテナンスが必要です。破損したり、噛み合わせが悪くなったりしないよう、治療後も継続的に歯科医院に通わなければなりません。
素材別のデメリットでいえば、オールセラミックやハイブリッドセラミックは土台が金属の場合に透けて見えてしまうことがあります。また、ハイブリッドセラミックはプラスチックを含むため、経年劣化による変色が起きるリスクも懸念されます。

セラミック歯の費用相場と平均寿命

セラミック歯の費用や寿命は、素材や治療を行う歯科クリニックによって異なります。ここでは、セラミック歯の費用相場と平均的な寿命について解説します。
セラミック歯の費用相場
セラミック歯の費用は1本あたり8万〜15万円程度が一般的です。ただし、素材の種類や治療の内容によって価格が変動します。
たとえば、オールセラミックは審美性が高い分、比較的高額になることが多いです。ジルコニアセラミックは耐久性を重視するため、さらに高額になることがあります。一方、ハイブリッドセラミックは比較的安価で治療が可能です。
セラミック歯の費用相場は詰め物(インレー)か被せ物(クラウン)かによっても費用が異なります。詰め物は被せ物よりも治療範囲が狭いため、費用を抑えられるケースが多いです。一方、被せ物は歯全体を覆うため、より高額になる傾向があります。
歯科医院の立地や設備、担当医師の技術レベルも価格に影響を与える要因となります。

セラミック歯の平均寿命とケア方法
セラミック歯の平均寿命は10〜15年程度とされています。ただし、寿命は使用する素材によって異なります。
たとえば、ハイブリッドセラミックは経年劣化しやすいため、耐久性の高いオールセラミックやジルコニアセラミックに比べて寿命が短くなることが多いです。
また、セラミック歯の寿命は治療後のメンテナンスによっても大きく変わります。セラミック歯を長持ちさせるためには、次のようなケアが重要です。
- 定期的な歯科検診
- 適切なブラッシング
- 硬いものを避ける
セラミック治療後は定期的に噛み合わせや破損の有無をチェックし、必要に応じて調整を行うことが大切です。
また、日常生活においては、歯ブラシやフロスを使って汚れを徹底的に除去し、虫歯や歯周病、着色から歯を守る必要があります。加えて、セラミック歯は極端に硬いものを噛むと割れるリスクがあるため、食事にも注意しなければなりません。
セラミック歯を選ぶ際には費用だけでなく、素材の特性や寿命、そしてアフターケアの重要性をしっかり考慮することが大切です。
銀歯とセラミック歯はどっちがいい?

銀歯とセラミック歯のどちらにするか迷う場合、それぞれの特徴を理解し、自分に合った選択をすることが大切です。
セラミック歯は自然な透明感や白さを持つため、特に前歯など見た目を重視する部分に適しています。また、金属アレルギーの心配がなく、健康面でも安心です。
一方、銀歯は保険適用で治療費が安く済む上、耐久性が高いことがメリットです。ただし、金属が目立つため、審美性は劣ります。
いずれにせよ、治療を行う際は歯科医師に相談して決めることが重要です。特にセラミック歯は土台や素材によって選び方が変わるため、よく相談してから決めることで失敗を防ぎやすくなります。治療する箇所や目的に応じて、長所を活かした適切な選択をしましょう。
セラミック歯で後悔しないための歯科医院選び

セラミック歯の治療は、歯科医師と歯科技工士の技術によって仕上がりが大きく左右されるため、信頼できる歯科クリニックを選ぶことが何よりも重要です。
歯科クリニックはそれぞれ得意分野が異なるため、まずはホームページや口コミを確認し、その医院がセラミック治療にどの程度力を入れているかを調べておくとよいでしょう。セラミック歯を多く手掛けている医院であれば、経験豊富な歯科医師が在籍している可能性が高いです。
また、治療前に担当医師へ直接質問することで、技術や治療方針について具体的な説明を受けられるため、不安を解消できます。
医療法人社団ever 5DENTAL東京銀座は、セラミック治療の実績が多い歯科クリニックです。「低侵襲(ていしんしゅう)で体に優しい、健康を犠牲にしない審美歯科」が望ましいという考えのもと、セラミック歯の治療に力を入れています。
「セラミック歯にしたいけど、自分の歯にはどの素材が適している?」
「自分の歯はセラミック治療でどのくらい改善される?」
このような疑問を抱えている方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
セラミック歯にする際は特徴や費用を理解することが大切
セラミック歯にする場合は、素材ごとの特徴や、治療にどのくらいの費用がかかるかあらかじめ理解しておくことが大切です。
また、セラミック治療実績が豊富な歯科クリニックを選ぶ、治療前に歯科医師とよく相談することで、より納得のいく仕上がりが期待できるでしょう。
医療法人社団ever 5DENTAL東京銀座では、患者さんの体にできるだけ負担をかけないセラミック治療を行っています。患者さんの悩みや要望をしっかりとヒアリングした上で、適切な治療を提案しておりますので、セラミック歯を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。