すきっ歯は多くの人にとって気になる歯の問題の一つです。
笑顔に自信が持てないだけでなく、発音が不明瞭に原因になることもあります。
そこで本記事では、マウスピース矯正を使ったすきっ歯の治療について、期間や費用、メリットまで詳しく解説。
すきっ歯を治そうか悩んでる方は、ぜひ参考にしてください。
すきっ歯はなぜできる?歯の間に隙間ができる原因

すきっ歯は、歯と歯の間に自然に隙間ができた状態を指し、歯科用語では「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれます。特に前歯の間に隙間がある場合を「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼びます。
すきっ歯ができる原因はさまざまです。主な要因として、以下が挙げられます。
1遺伝的な要因 | 家族にすきっ歯が多い場合、遺伝的要素が影響していることがあります。 |
2歯の大きさと顎のバランス | 歯が小さい、または顎が大きい場合、歯と歯の間に隙間ができやすくなります。 |
3乳歯の早期喪失 | 乳歯が早く抜けてしまうと、永久歯が適切な位置に生えず、隙間ができることがあります。 |
4舌の癖や習慣 | 舌で歯を押す癖や、指しゃぶりなどの習慣もすきっ歯の原因になることがあります。 |
すきっ歯をそのまま放置しておくと、見た目だけでなく、噛み合わせや歯の健康にも悪影響を与える可能性があります。そのため、早めの治療を検討することが重要です。
マウスピース矯正ですきっ歯を治療するメリット・デメリット

マウスピース矯正ですきっ歯を治療すると、歯並びが良くなり、見た目の改善が期待できます。
しかしメリット・デメリットの両方があるので、比較しながら検討しましょう。
マウスピース矯正ですきっ歯を治療するメリット3つ
マウスピース矯正ですきっ歯を治療するメリットは以下の通り。
- 矯正装置が目立たず自然な見た目
- 取り外し可能で衛生的
- 日常生活への負担が少ない
透明なマウスピースは、近くで見ても気づかれにくいデザインです。特に仕事や会話が多い方にとって、自信を持って笑顔を見せられるのは大きなメリットでしょう。
またワイヤー矯正に比べて、装着中の違和感や痛みが少ないのも特徴です。矯正直後に少し締め付けを感じても、数日で慣れるケースが多く、仕事や勉強に集中しやすくなります。
マウスピース矯正ですきっ歯を治療するデメリット3つ

治療前に、マウスピース矯正のデメリットも知っておくべきです。以下のような点が挙げられます。
- 自己管理が必要
- 適応できない症例がある
- 費用が高めになる可能性もある
マウスピースは1日20時間以上装着する必要があるため、自己管理が苦手な方にとってはハードルが高いかもしれません。もし装着を忘れ、外したままにしてしまうと、治療が予定より長引く可能性があります。
歯並びすべてを矯正するか、すきっ歯だけ矯正するかで、費用が大きく変わります。
例えば部分矯正だと20万~50万円、全体矯正で60万~100万円と、予算を考慮する必要があるでしょう。
マウスピース矯正によるすきっ歯治療の症例
マウスピース矯正によるすきっ歯治療の症例を見てみましょう。
・部分矯正ですきっ歯を治療した方
出典:Oh my teeth
・前歯部分のすきっ歯を治療した方
出典:Oh my teeth
このように、すきっ歯の症例によっては、費用や期間を抑えた矯正治療も可能です。
ただしすきっ歯だけでなく全体的に強くガタつきがある場合は、ワイヤー矯正の方が向いているケースもあるでしょう。

マウスピース矯正以外のすきっ歯治療の選択肢

マウスピース矯正以外にも、すきっ歯を治療する方法はいくつか存在します。
それぞれ特徴が異なるため、自分の症状や希望に合った治療法を選ぶことが大切です。
①ワイヤー矯正
従来のワイヤーを使った矯正は、すきっ歯を含む、幅広い歯並びの問題に対応できます。表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正など、複数の選択肢から選ぶことが可能です。
それぞれのニーズやライフスタイルに応じた矯正ができます。マウスピース矯正では対応が難しい重度のケースでも有効ですが、見た目が目立ちやすい点がデメリットです。
②ラミネートベニア
歯の表面を薄く削り、セラミックの板を貼り付ける方法です。短期間で見た目を改善できますが、歯を削るため健康な歯への影響が懸念されることがあります。
ただし近年では「削らないラミネートベニア」と呼ばれる方法もあり、健康な歯をほぼ削らずに治療が可能です。この方法は歯への負担が少なく、従来のラミネートベニアと同様に自然な仕上がりが期待できます。
③ダイレクトボンディング
歯の隙間を樹脂材料で埋める方法で、軽度のすきっ歯に適しています。費用や治療時間が比較的少なく済みますが、耐久性がやや低い場合があります。
しかし費用が安価で、1本数万円程度。約1時間ほどで治療が完了して、自然な見た目に仕上がります。
マウスピース矯正によるすきっ歯治療の期間は?
すきっ歯の矯正にかかる期間は、患者の状態や隙間の広さによって異なります。
とくに歯並びの状態が、軽度なのか重度なのかで、治療期間は変わるでしょう。大まかな目安としては、以下を参考にしてください。
歯並びの重度 | 治療期間 |
軽度のすきっ歯 | 約2,3ヶ月〜1年〜9か月 |
中度のすきっ歯 | 半年〜2年程度 |
重度のすきっ歯 | 約1~3年 |
小さな隙間であれば半年程度ですが、歯並び全体の改善には1年以上かかります。
部分矯正か、または全体矯正をするか、治療の範囲によっても変動します。
人それぞれ、歯並びの状態が違うため、詳細な期間を知りたい方は、歯科クリニックで直接相談してみましょう。
想定していた期間よりも、短く歯並びを整えられるかもしれません。
マウスピース矯正で「すきっ歯」を治す費用の相場

マウスピース矯正の費用は、治療範囲やクリニックによって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
治療方法 | 費用相場 |
部分矯正(すきっ歯のみ) | 約20万~50万円 |
全体矯正(全ての歯を矯正) | 約60万~100万円 |
分割払いに対応しているクリニックも多く、初期費用を抑えながら治療を始めることが可能です。
さらに、すきっ歯を治すことで得られるメリットは、見た目の改善だけに留まりません。
しっかり噛めるようになることで、歯や顎への負担が軽減され、長期的にお口の健康を維持することにもつながります。
また、笑顔に自信が持てることで、日常生活や仕事でのコミュニケーションにもプラスの効果が期待できるでしょう。
すきっ歯が気になったらマウスピース矯正を検討してみよう
マウスピース矯正は、すきっ歯を目立たず快適に治療できる方法として、多くの方に選ばれています。治療期間や費用について事前に理解し、信頼できる歯科医師と相談することが成功の鍵です。
なお、歯並びによってはすきっ歯だけでなく、全体的な矯正が必要になる場合もあります。部分矯正と全体矯正のどちらが適合するか判断するには、歯科クリニックでの診断が必要です。
マウスピース矯正Oh my teethでは、あなたの歯並びが部分矯正と全体矯正のどちらに適合するのか診断する精密検査を無料で実施しています。まずは無料カウンセリングを利用して、理想の歯並びへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?