「前歯だけ整えたい」
「1本だけ出ている歯が気になる」
そんな悩みを解決できるのが、部分矯正です。
全体矯正よりも安く・短期間で済む場合もあり、最近注目が集まっています。
とはいえ、治療にかかる費用はどのくらい?
どの治療法を選べばいいの?
自分の歯並びに部分矯正が適しているのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、部分矯正の費用相場を治療法・本数別にわかりやすく解説。あなたにとってベストな矯正方法を見つけるヒントもご紹介します。
【結論】部分矯正の値段は10万〜70万円!治療法によって大きく異なる
部分矯正の費用は、おおよそ10万〜70万円が相場です。
とはいえ、選ぶ治療法によって価格は大きく変わります。
ここでは、代表的な5つの治療法について、それぞれの特徴と費用目安を紹介します。
マウスピース矯正の費用相場|10万〜40万円
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を使って歯を徐々に動かしていく方法です。
部分矯正であれば、費用は10万〜40万円程度が相場とされています。全体矯正に比べて費用は抑えやすく、見た目も目立たないと人気です。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正のメリットは以下になります。
- 透明で目立ちにくい
- 食事・歯磨きのときに取り外せる
- 痛みが少なく、違和感も軽い
- 通院頻度が少なくて済む
マウスピース矯正の最大の特長は、装置が透明で目立ちにくいこと。
また、食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活への影響が少ない点も魅力です。
マウスピース矯正のデメリット
一方で、デメリットもあります。
- 装着時間を守らないと治療が進まない
- 自己管理ができないと効果が出にくい
- 適応症例が軽度〜中度に限られる
1日20時間以上の装着が必須となるため、自己管理が重要です。
また、重度の歯列不正には対応できないこともあります。
マウスピース矯正が向いている人
マウスピース矯正に向いている人はこちらです。
- 見た目を気にせず矯正したい人
- 忙しくて通院回数を抑えたい人
- 自己管理に自信がある人
マウスピース矯正は、見た目や生活の自由度を重視したい人に向いています。
装着時間を守る必要はありますが、自分でしっかり管理できる人なら快適に続けられるでしょう。

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表側ワイヤー矯正の費用相場|30万〜60万円
表側ワイヤー矯正は、歯の表側に金属やクリアなブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かす方法です。
部分矯正であれば30万〜60万円ほどが相場になります。
昔ながらの矯正方法ですが、今でも多くのクリニックで採用されています。
表側ワイヤー矯正のメリット
表側ワイヤー矯正のメリットは以下になります。
- 矯正力が強く、効果が出やすい
- 幅広い症例に対応可能
- 費用が比較的安定している
治療効果が高く、幅広い症例に対応できるのが最大のメリット。
比較的リーズナブルに治療ができるのも魅力です。
表側ワイヤー矯正のデメリット
ただし、デメリットもあります。
- 装置が目立ちやすい
- 食べ物が挟まりやすく、見た目に影響が出る
- 金属アレルギーのリスクがある場合ある
表側ワイヤー矯正は装置が目立ちやすいという点は避けられません。
また、装置に食べ物が詰まりやすく、日々のケアが重要になります。
表側ワイヤー矯正が向いている人
表側ワイヤー矯正が向いているのはこちらです。
- 見た目より治療効果を重視する人
- 幅広い症例に対応したい人
- 歯科医師と相談しながらしっかり進めていきたい人
表側ワイヤー矯正は治療効果を重視し、しっかりと歯並びを改善したい人におすすめです。
見た目の目立ちやすさに抵抗がなければ、細かい調整がしやすく、治療計画が立てやすい方法といえるでしょう。
裏側(舌側)矯正の費用相場|40万〜70万円
裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーを装着する方法で、40万〜70万円程度が部分矯正での相場です。
見た目に配慮しながらしっかり矯正したい人に選ばれています。
裏側矯正のメリット
裏側矯正のメリットはこちらです。
- 矯正装置が見えにくい
- むし歯のリスクがやや低い
- 人前に出る仕事でも安心
外から矯正装置が見えにくく、見た目を最重視したい人にとって大きなメリットになります。
裏側矯正のデメリット
一方、以下のデメリットがあります。
- 舌に当たりやすく違和感が出る
- 発音しにくくなる場合がある
- 治療費が高くなりやすい
- 対応できる症例が限られる
裏側矯正は発音がしにくくなることや、装着時の違和感が強いことがデメリットです。
また、治療費も比較的高くなります。
裏側矯正が向いている人
裏側矯正に向いている人はこちらです。
- 周囲に矯正中と気づかれたくない人
- 接客業・芸能・営業など人前に立つ機会が多い人
- 費用よりも審美性を優先したい人
見た目への配慮を最優先にしたい方にぴったりの方法です。
多少の違和感や費用がかかっても、周囲に気づかれずに矯正を進めたいという人に選ばれています。
ハーフリンガル矯正の費用相場|35万〜65万円
ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側、下の歯は表側にワイヤーを装着する治療法です。
裏側矯正ほど目立ちにくく、費用もやや抑えられるため、審美性とコストのバランスを取りたい人に人気があります。
部分矯正では35万〜65万円程度が相場です。
ハーフリンガル矯正のメリット
ハーフリンガル矯正のメリットは以下になります。
- 上の歯は裏側矯正になるため、目立ちにくい
- 完全な裏側矯正より費用が安い
- 違和感や発音への影響が比較的少ない
上の歯が裏側装置になるため、人目につきやすい部分をカバーできるのが大きなメリット。
裏側矯正よりも費用が抑えられるのもポイントです。
ハーフリンガル矯正のデメリット
ハーフリンガル矯正のデメリットはこちらです。
- 下の歯の装置は表から見える
- 上下で装置の種類が異なり、違和感を感じることがある
- 装置の選択肢が限られるクリニックもある
上と下で装置の位置が異なるため、慣れるまで時間がかかる場合があります。
また、下の歯の装置は表から見えるため、完全に「見えない」とは言えません。
ハーフリンガル矯正が向いている人
ハーフリンガル矯正が向いている人はこちらです。
- 上の歯だけでも目立たないように矯正したい人
- 見た目と費用のバランスを取りたい人
- 違和感や発音への影響が少ない方法を希望する人
見た目への配慮もしつつ、費用も抑えたいという人に向いています。
完全な裏側矯正には抵抗があるけど、表側矯正だけでは気になる…という方にちょうどいい選択肢です。
セラミック矯正の費用相場|1本あたり10万〜15万円
セラミック矯正は、矯正器具を使わず、歯を削ってセラミックの被せ物をかぶせることで歯並びを整える審美治療です。
短期間で見た目を整えたい人に選ばれていますが、歯への負担があるため慎重な判断が必要になります。
費用は1本あたり10万〜15万円程度が目安です。
セラミック矯正のメリット
セラミック矯正のメリットは以下になります。
- 短期間(1〜2ヶ月)で歯並びの印象を変えられる
- 自由に歯の形や色をデザインできる
- ワイヤーやマウスピースの装着が不要
ワイヤーやマウスピースを使わず、1〜2ヶ月ほどの短期間で見た目を整えられるのが最大の魅力です。
ホワイトニング効果も兼ね備えられることがあります。
セラミック矯正のデメリット
一方、以下のデメリットがあります。
- 歯を削る必要がある
- 神経を抜く処置が必要なこともある
- 根本的な噛み合わせの改善はできない
健康な歯を削る必要があり、場合によっては神経を抜くこともあるためリスクが大きいです。
また、噛み合わせの改善には適していません。
セラミック矯正が向いている人
セラミック矯正が向いている人はこちらです。
- とにかく短期間で見た目を整えたい人
- 装置をつけずに矯正したい人
- リスクを理解し、見た目の改善を優先したい人
歯並びの機能改善よりも見た目を短期間で整えたい人に向いています。
ただし、しっかりとリスクを理解したうえで選択できることが前提です。
参考:歯をできるだけ削らない 体に優しい審美歯科 | 医療法人社団ever 5DENTAL東京銀座
【本数別】前歯だけ・1本だけ・上下片方だけの部分矯正費用と注意点

「前歯だけ整えたい」「1本だけ出ている歯が気になる」など、気になる部分だけを治したいという声は多いです。
このようなケースでも部分矯正は可能ですが、範囲や歯の状態によって費用や治療内容は大きく異なります。
ここでは、本数や治療範囲ごとにかかる費用の目安や注意点をみていきましょう。
前歯だけの部分矯正|15万〜40万円が相場
「前歯のガタつきが気になる」「出っ歯だけ直したい」など、前歯の見た目に特化した矯正はニーズの高い治療です。
使用する装置や治療対象の歯の本数によって差はありますが、部分矯正であれば15万〜40万円程度が相場となります。
特にマウスピース矯正や表側ワイヤー矯正がよく選ばれており、3〜6ヶ月程度の治療期間で完了するケースも少なくありません。
ただし、見た目は整っても噛み合わせに影響が出るリスクがあるため、歯科医師による判断が必要です。
1本だけ矯正したい場合の費用と注意点
「1本だけ歯がズレている」「1本だけ飛び出ている」
このような悩みは多く、できるだけ最小限で矯正したいという声もよくあります。ただし、矯正治療は「1本だけ動かす」という単純な操作ができるとは限りません。
1本を動かすために隣の歯も一緒に動かす必要がある場合がほとんどで、実際の治療は「部分矯正」に分類されることが多いです。
費用は装置や治療法によって異なりますが、15万〜35万円程度を想定しておくとよいでしょう。
上の歯だけ・下の歯だけの矯正はできる?
上下いずれか一方だけを矯正したいという人も少なくありません。
例えば、「上の前歯の出っ歯を治したい」「下の歯だけがガタガタ」などです。
このような片顎のみの矯正も可能ですが、注意すべきは噛み合わせ。
上下のバランスが崩れると、治療後に違和感やトラブルを招くおそれがあるため、必ず専門医の診断を受けてから判断するようにしましょう。
片顎の矯正の費用は、一般的には20万〜50万円前後が目安です。
【治療以外にもかかる費用】カウンセリング・調整・保定もチェック

部分矯正にかかる費用は、装置代だけではありません。
治療前の検査費用や治療中の調整料、治療後の保定装置代など、トータルでかかる費用を把握しておくことが大切です。
ここでは、治療前・治療中・治療後の3つのタイミングに分けて、それぞれにかかる可能性がある費用をご紹介します。
矯正前にかかる費用|初診・精密検査・虫歯治療など
治療を始める前には、カウンセリングや検査が必要です。
また、虫歯や歯周病がある場合は、先に治療を行っておく必要があります。
- 初診・カウンセリング料:無料〜5,000円程度(無料のクリニックも多い)
- 精密検査・診断料:15,000〜50,000円程度
- 虫歯・歯周病治療:保険適用(自己負担数千円〜)
矯正に入る前の準備費用として、1〜5万円前後を想定しておくと安心です。
矯正中にかかる費用|装置代・調整料・通院費など
矯正治療がスタートすると、装置の装着や定期的な調整が必要になります。
調整の頻度は治療法や医院によって異なりますが、月1回の通院が目安です。
- 装置代(矯正基本料):治療法に含まれることが多い
- 調整料:1回あたり3,000〜5,000円程度
- 再診料・通院費:都度自己負担(交通費含めて計算を)
調整料が都度かかる場合は、トータルで数万円単位の加算になることもあります。事前に「調整料込み」かどうかを確認しておくのがおすすめです。
矯正後にかかる費用|保定装置・経過観察・再診料など
矯正治療が完了しても、歯並びが元に戻らないようにリテーナー(保定装置)を装着する期間が続きます。
この保定期間にも費用がかかる点を見落とさないようにしましょう。
- 保定装置(リテーナー):30,000〜60,000円程度
- 経過観察・再診料:1回あたり3,000〜5,000円程度
- リテーナーの再作製:紛失・破損時に別途費用が発生
リテーナーをしっかり使わないと後戻りのリスクが高まるため、費用も含めて計画的に考えることが大切です。
あなたに合う治療法は?目的別・悩み別におすすめを診断

ここまで読んで、「それぞれの矯正方法の違いはわかったけど、自分にはどれが合っているのか判断がつかない…」と感じた方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、よくあるお悩みや希望に合わせておすすめの矯正方法をタイプ別にご紹介します。
見た目を気にせず矯正したい人におすすめの矯正方法
できるだけ装置が目立たない方法で矯正を進めたい人には、マウスピース矯正か裏側矯正がおすすめです。
- マウスピース矯正:透明で装着していることがほとんどわからない
- 裏側(舌側)矯正:表からまったく見えないが、費用や違和感がやや大きい
周囲に気づかれずに矯正をしたい場合には、見た目への影響が少ないこれらの方法が適しています。

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通院回数を減らしたい・忙しい人におすすめの矯正方法
仕事や子育てで頻繁に通院できない人は、マウスピース矯正がおすすめです。
- 通院は月1回程度、場合によってはオンライン対応も可能
- 装着時間の管理は必要だが、自宅で進めやすい
一方で、ワイヤー矯正はこまめな調整が必要になるため、忙しい人にはやや負担となる可能性があります。
短期間で見た目を整えたい人におすすめの矯正方法
できるだけ早く前歯の見た目だけ整えたいという方には、セラミック矯正という選択肢もあります。
- 最短1〜2ヶ月で治療が完了
- ワイヤーやマウスピースを使わない
- 歯を削る・神経を取るリスクがあるため、審美目的に限定したい
スピード重視の方はメリットが大きいですが、リスクを十分理解したうえで選ぶことが大切です。
とにかくしっかり治したい人におすすめの矯正方法
「見た目よりも治療効果を優先したい」「しっかり噛めるようにしたい」と考える人には、表側ワイヤー矯正がおすすめです。
- 矯正力が強く、幅広い症例に対応
- 微調整がしやすく、歯科医師と相談しながら進められる
- 装置が目立ちやすい点は受け入れる必要あり
治療効果と計画性を重視する人にとって、最も信頼性の高い方法といえます。
【よくある質問】部分矯正の不安をまるっと解消!(FAQ)

部分矯正は気になるところだけを整えられる手軽な方法として注目されていますが、「本当に前歯だけで整うの?」「リスクはないの?」など、不安や疑問を感じる方も多いでしょう。
ここでは、部分矯正を検討する方がよく抱く疑問にわかりやすくお答えします。
Q. 部分矯正は何本から何本までできるの?
基本的に部分矯正は前歯4〜6本程度の範囲で行うケースが多いです。
ただし、歯並びの状態や噛み合わせによっては、1本の移動にも他の歯が影響するため、想定より広い範囲の矯正が必要になることもあります。
本数ではなく「どこまで動かすか」「噛み合わせに無理がないか」が判断基準となるため、自己判断せずに歯科医師の診断を受けることが大切です。
Q. 安い部分矯正っておすすめしないって本当?
一概に「安い=危険」というわけではありませんが、装置代以外に調整料や保定装置代などが後からかかるケースもあります。
「初回費用だけ安い」と思って契約したら、最終的に割高だった…というケースも。
不安な方は「トータルフィー(総額固定制)」を採用しているクリニックを選ぶのがおすすめです。
Q. 部分矯正ができない歯並びってどんなケース?
以下のようなケースでは、部分矯正では対応が難しいことがあります。
- 噛み合わせに大きなズレがある
- 骨格的な不正咬合(出っ歯・受け口など)
- 奥歯の位置に問題がある
見た目が気になるのが前歯だけでも、根本の原因が別の場所にあると部分矯正では改善できないこともあります。
まずは精密検査を受けて、適応範囲かどうかを確認しましょう。
Q. 医療費控除の対象になる?
部分矯正であっても、機能回復や噛み合わせの改善を目的とした治療であれば医療費控除の対象になります。
一方で、「見た目を整えるだけの審美目的(セラミック矯正など)」は対象外となる可能性が高いです。
治療目的については、カウンセリング時や契約前にしっかり確認しておくとよいでしょう。
Q. 通院頻度や治療期間はどのくらい?
使用する装置や歯並びの状態によって異なりますが、通院は月1回程度、治療期間は3〜6ヶ月が目安です。
マウスピース矯正は比較的通院回数が少なく、オンライン相談に対応しているクリニックもあります。
表側ワイヤー矯正の場合は、調整のたびに通院が必要になるため、スケジュール管理もしやすくなるよう事前に確認しておきましょう。
【迷ったら】まずは無料相談で「本当に部分矯正で済むか」確認しよう
「この歯並び、前歯だけで直せるのかな?」
「部分矯正で十分なのか、全体矯正になるのか自分では判断がつかない…」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
部分矯正が可能かどうかは、歯並びの状態や噛み合わせのバランスによって異なります。
見た目では判断がつかないことも多いため、まずは専門の矯正歯科で相談してみることが大切です。
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