MENU

マウスピース矯正で前歯だけ治療できる?デメリットやリスクも解説

「マウスピース矯正で前歯だけ治せるの?」「どんな場合に適応するの?」

このような疑問を抱えてはいませんか。

マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、「前歯だけを治したい」という人からも人気が高い矯正方法です。しかし、必ずしもマウスピース矯正で前歯だけを治せるわけではありません。

本記事では、マウスピース矯正で前歯のみを治療する場合の条件、適応症例、メリット・デメリット、費用や期間など解説します。前歯の歯並びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。



☑ クリニック来院前に結果がわかる

☑ 矯正プランの選択肢がわかる  
無駄な検査費用を払わずに済む


この記事でわかること(目次)

マウスピース矯正で前歯だけ治療できる?

マウスピース矯正で前歯のみを治療できるかどうかは、主に以下の4つのポイントで判断されます。

  • 噛み合わせに問題がない
  • 歯ぐきの健康状態が良好
  • マウスピースの装着時間を守れる
  • あごの骨に問題がない

上記のチェックポイントをクリアした上で、次に紹介する症例はマウスピース矯正で改善ができる可能性があります。

なお、前歯を中心とした矯正を「部分矯正」といい、体の歯並びを大きく動かすのではなく、特定の歯だけを整える治療方法です。

ただし、これらはあくまでも目安であり、実際に適応するかどうかは精密検査が必要です。精密検査を無料でおこなっているクリニックもあるので、「まずは矯正ができるかどうかだけ知りたい」という方はそういった矯正歯科を選びましょう。

→マウスピース矯正の無料診断について知る

マウスピース矯正で前歯だけ治せる症例

マウスピース矯正は、全体の歯並びを大きく動かす矯正とは異なり、前歯のみの部分矯正にも対応できるケースがあります。

特に、軽度の歯並びの乱れや見た目の改善を目的とした矯正を希望する方に適しています。以下のような症例では、マウスピース矯正で前歯の見た目を整えられる可能性があります。

  • すきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)
  • 軽度の出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)
  • 軽度のガタガタ(叢生:そうせい)

すきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)

すきっ歯とは、前歯の間に隙間がある状態のことを指します。原因としては、歯のサイズが小さい・舌のクセ・遺伝などが考えられます。

比較的軽度なすきっ歯であれば、マウスピース矯正で隙間を少しずつ閉じて改善することが可能です。

マウスピース矯正が適しているケース

  • 隙間の幅が小さい
  • 奥歯の噛み合わせに大きな問題がない
  • 舌のクセ(舌癖)が少ない or 改善可能

↓こちらの記事もチェック
マウスピース矯正ですきっ歯は治る?治療期間や費用を紹介

軽度の出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)

出っ歯とは、上の前歯が前に突出している状態です。見た目の問題だけでなく、口が閉じにくくなったり、前歯が乾燥しやすくなるなどのデメリットもあります。

軽度の出っ歯であれば、マウスピース矯正で前歯を後退させることが可能です。

マウスピース矯正が適しているケース

  • 出っ歯の度合いが小さい
  • 上下の噛み合わせに大きなズレがない
  • 奥歯を大きく動かさずに調整できる

↓こちらの記事もチェック
マウスピース矯正で出っ歯を治したい!費用・期間・適応範囲までわかりやすく解説

軽度のガタガタ(叢生:そうせい)

叢生とは、歯がガタガタに重なり合っている状態を指します。歯並びが乱れると、見た目だけでなく歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まる点もデメリットです。

軽度の叢生(前歯だけのガタつき)であれば、マウスピース矯正で歯を並べることが可能です。

マウスピース矯正が適しているケース

  • 前歯のガタつきが小さい(歯がわずかに重なっている程度)
  • 顎のスペースに少し余裕がある or 軽い歯列の幅調整で改善可能
  • 歯のねじれが大きすぎない。

マウスピース矯正で前歯だけ治療するメリット

マウスピース矯正を選択する際は、メリットとデメリットについて十分に理解しておきましょう。マウスピース矯正で前歯だけを治療するメリットは以下の通りです。

  • 装置が目立ちにくい
  • 比較的治療期間が短い
  • 全体矯正よりも費用を抑えられる
  • 取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい

マウスピース矯正の最大のメリットは、装置が透明で目立ちにくいことです。装着していても気づかれにくいため、人と接する機会が多い方にも選ばれています。また、動かす範囲が前歯のみであるため、治療期間の短縮や費用を抑えられる可能性があります。

さらにマウスピースは、食事や歯磨きの際に装置を自分で外せます。矯正治療中も普段通りに食事を楽しめ、口腔内を清潔に保ちやすいのもメリットです。

マウスピース矯正で前歯だけ治療するデメリットとリスク

その一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • 噛み合わせの改善はできない
  • 適応症例が限られている
  • 自己管理が必要になる

部分矯正は、あくまでも前歯の歯並びを整える治療法です。そのため、奥歯の噛み合わせの改善はできません。

また、歯並びの状態によっては部分矯正では対応できない場合があります。抜歯が必要な場合や重度の歯並びの乱れは、部分矯正の適応外となることがほとんどです。

マウスピース矯正の効果を得るためには、ほぼ1日中マウスピースを装着し続ける必要があります。装着時間が不足してしまうと歯が計画通りに動かず、治療期間が予定よりも長引いてしまう可能性があります。このため、マウスピース矯正を成功させるには自己管理がとても大切です。

↓こちらの記事もチェック
マウスピース矯正のデメリット!マウスピース矯正が向かない人の特徴とは?

マウスピース矯正で前歯だけ治療する場合の費用と期間

マウスピース矯正で前歯だけ治療する場合は、全体矯正と比べて費用や期間が抑えられる傾向にあります。ただし、実際の費用や期間は、歯並びの状態や選択するマウスピースのブランド、歯科医院によって異なります。費用・期間の目安は以下のとおりです。

目安費用:約10万~40万円

前歯だけマウスピース矯正で治療する方法は部分矯正となり、目安費用は約10万~40万円です。部分矯正の場合、全体矯正(約60万~100万円)と比べて、費用が抑えられる可能性があります。これは、治療範囲が限られているため、使用するマウスピースの数が少なくなり、そのぶん費用が安くなるためです。

ただし、注意点として、このほかに初診相談料(無料~約5,000円)、精密検査・診断料(約1万~6.5万円)、虫歯や歯周病の治療費、調整料(1回あたり約3,000円~1万円)などが別途必要になるケースが多いです。また、保定期間(矯正後の後戻りを防ぐ期間)に使用するリテーナーの費用(約1万~6万円)も考慮する必要があります。

目安期間:約3ヶ月~1年

部分矯正の場合、動かす歯の本数が少ないため、目安期間は約3ヶ月~1年です。全体矯正(約1~3年)と比べて治療期間が短くなりやすいです。しかし、歯並びの状態によっては部分矯正でも1年以上かかることがあります。また、マウスピースの装着時間や通院頻度、歯の動きやすさなども治療期間に影響します。

前歯だけのマウスピース矯正に対応しているブランド

ここでは、数あるマウスピース矯正ブランドの中から、前歯だけの部分矯正にも対応している代表的なブランドを3つ紹介します。

インビザライン

インビザラインは世界100カ国以上で利用されているマウスピース矯正ブランドです。これまで1,700万人以上がインビザラインで治療を受けています。幅広い症例に対応しており、前歯だけの部分矯正から全体矯正までニーズに合わせた治療プランが用意されています。

前歯だけ治療したい人には「インビザラインGo」というプランがおすすめです。このプランは、軽度の不正咬合を対象としており、奥歯を大きく動かす必要がない場合に適しています。

クリアコレクト

クリアコレクトは、インプラントメーカーとして長い歴史を持つストローマンが提供するマウスピース矯正ブランドです。

治療する範囲や歯の本数に応じたプランから選択が可能です。「FLEX」「MINI」「ONE」が前歯の部分矯正プランに該当します。

Oh my teeth

Oh my teethは、原則として通院が不要なマウスピース矯正ブランドです。インビザライン、クリアコレクトはアメリカのマウスピース矯正会社ですが、一方でOh my teethは日本の矯正ブランドです。

初回の歯型スキャン以降は、自宅にマウスピースが配送され、LINEでサポートを受けながら治療を進めていく、新しいスタイルの矯正治療を提供しています。

忙しくて通院の時間が取れない方や近くに矯正歯科がない方でも始めやすいのが魅力です。前歯に特化した「Basicプラン」が用意されています。

Oh my teethについて知る

前歯のマウスピース矯正でどのくらい変化する?症例紹介

「前歯だけをマウスピース矯正で治したいけど、実際どのくらい変化があるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。ここでは、マウスピース矯正Oh my teethの症例を参考に、前歯のマウスピース矯正で期待できる変化を見ていきましょう。

すきっ歯(空隙歯列)

前歯の中心に隙間がある場合、目立つことがあります。Oh my teethの部分矯正プランでは、前歯の隙間を閉じることが可能です。ただし、隙間の大きさや原因によっては、全体矯正が必要となる場合もあります。

軽度の出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に突き出すと、横顔の見た目に影響を与えることがあります。前歯を後退させることで口元の突出感を軽減し、バランスの取れた横顔に近づけることが期待できます。

→Oh my teethの無料診断の空き日程をみてみる

軽度の叢生(そうせい)

叢生は、前歯が部分的に重なり合ったりねじれていたりする状態を指します。前歯の重なりを解消し、自然なアーチ状の歯並びに整えることが可能です。ただし、歯を並べるスペースが著しく不足している場合は、抜歯が必要となり、ワイヤー矯正が適応になります。

前歯だけのマウスピース矯正治療でよくある質問

前歯のマウスピース矯正を検討している方からよく寄せられる質問についてお答えします。

痛みはありますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われています。ただ、全く痛みがないわけではなく、新しいマウスピースに交換した直後の数日間は、歯が締め付けられるような感覚が出ることがあります。この場合、数日で慣れて気にならなくなることがほとんどです。

もし、痛みが長期間続く場合や我慢できないほどの痛みがある場合は、遠慮せずに担当の歯科医師に相談しましょう。

どのくらいの頻度で通院しますか?

選択するブランドや治療プランによって異なりますが、一般的に1~2ヶ月に一度の頻度で通院し、歯の動きのチェックや新しいマウスピースの型取りなどを行います。

また、定期的な通院が不要な場合もあります。ただし、通院不要のブランドでも最初の歯型スキャンや治療開始後のアタッチメント装着など、通院が必要となることが一般的です。

治療後に後戻りしませんか?

保定装置(リテーナー)の使用で、後戻りのリスクを軽減できます。矯正治療で整えた歯並びは、何もしなければ元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。特に、前歯は後戻りしやすいと言われているため、注意が必要です。

市販されているマウスピースで前歯は矯正できますか?

市販のマウスピースでは前歯を矯正できません。無理な力が歯や歯ぐきにかかることで歯並びが悪化したり、歯の神経にダメージを与えたり、歯根が短くなったりするなどリスクを伴います。最悪の場合、歯を失うことにもつながりかねません。

安全かつ効果的に歯並びを治したいのであれば、必ず歯科医院で矯正治療を受けるようにしましょう。

マウスピース矯正は前歯の乱れを改善したい方に適した治療法

マウスピース矯正は、「目立つ前歯だけを治したい」というニーズに応えられる矯正方法です。軽度のすきっ歯や前歯のほんの少しのねじれ程度であれば、部分矯正で満足のいく結果を得やすいでしょう。

ただし、部分矯正で対応できる症例には限りがあり、歯を大きく動かす必要がある場合や奥歯の噛み合わせに問題がある場合は、全体矯正が適しています。

そのため、「前歯だけを治したいから、部分矯正で決まり!」と安易に決めつけるのではなく、まずはマウスピース矯正に精通した歯科医師に相談することが大切です。部分矯正が適応可能なのか、それとも全体矯正が必要なのか、しっかりと見極めてもらいましょう。

マウスピース矯正Oh my teethでは、無料検査を実施しています。あなたの前歯がマウスピース矯正で治療できるかどうかを診断できますので、どうぞお気軽にご予約ください。

Oh my teethについて知る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「有楽町 歯科治療ナビ」は、有楽町や銀座、日比谷などに関する歯科医院の情報を届けるサイトです。

マウスピース矯正や歯列矯正、インプラント、ホワイトニングなど、様々な歯科治療について、わかりやすく正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

編集部には歯科医師や歯科衛生士の資格を持つメンバーが在籍しており、医療の専門知識を活かした記事制作や監修を行っています。

この記事でわかること(目次)